今日も、ナデシコはのんびりと移動航行中。敵も無し・・・特にエステのパイロット達には退屈な日々だ。
そして、ここはナデシコの娯楽室・・・三人娘がたむろしている。
リョーコは完全に呆けているし、イズミは謎の一人漫談をしている。ヒカルはと言えば、なにやら原稿を描いているようだ。
カリカリとペンを走らせながら、リョーコをチラッと見て。
「そーやって、ぼけ〜ってしてるとホントのあほになっちゃうよ。」
リョーコは相変わらずぼけーっとしながら・・・
「やることねーんだから、しょうがねーだろ」
「それとも何か、一人であほ話でもしろってか?」
と、イズミを見るが、相変わらず漫談は続いている。
「じゃぁ、アキトくんでも追っかけてみるとか〜」
と、ヒカルはニヤニヤしながら言うが、リョーコは真っ赤になって・・・
「アキトは関係ねーだろ」と反論する。
しかし、ヒカルは更にニヤニヤして。
「最近ね〜、アキト君とアカツキ君があやしいと思うのよね〜」
リョーコはきょとんとしながら、「あやしいって、何がだよ」と、どうにも理解していない。
ヒカルは、コンテをリョーコの方に投げながら・・・
「いや〜、やっぱしアカツキ君責めの、アキト君受けかなぁなんて思ったり〜」
リョーコがコンテを見ると、アカツキとアキトが愛を確かめ合っている・・・いわゆるやおいモノだった・・・。
リョーコは、また真っ赤になって、
「男同士で、んなことするか〜!!!」
っと、凄い剣幕でまくし立てているが、ヒカルは意に介せずで・・・
「愛さえあれば、男も女も関係無し」
なんて言っている。
「愛ねぇ」・・・リョーコの後ろで声がする・・・。
ぎょっとリョーコが振り向くと何時の間にかアカツキが後ろに立って、コンテを覗き込んでいた。
慌てるリョーコだが、アカツキは涼しい顔をしている。
そして・・・
「悪いけどさぁ、僕には心は無いの」
「だから愛じゃなくって、受け・・・そこんとこだけ宜しく頼むよ、ホント」
- ちゃんちゃん -
あとがき(書いた人:波瀬かすみ)
読んで頂きましてありがとうございます。
カルネアデスさんに頂いたSSのおかえしに書いた2本目です、一本目が短かったから・・・。
えと、感想などありましたら頂けるとうれしいです。(SSの技術指導だともっとうれしい(笑))波瀬に直接メールでも何でもOKです。
で、今回のお話ですが・・・
やおいを期待された方すいません、タイトルに偽りあり。(笑)
ラストのオチは・・・劇ナデ見てないとわかんなくってスイマセン。
しかも、普通に見ててもわかんないかも・・・本屋さんで「GEKINADE
ZENBU」とかをご購入の上、裏話とか細かいとこまで詰めないと、意味不明ですね・・・。
サイト:http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/4559/
メールアドレス:hazekasumi@geocities.co.jp
管理人よりお礼の言葉
私には書けない3人娘ですね(多分書けないかと‥‥)
イズミさんが一言も発していないところコツですね(苦笑)
「GEKINADE ZENBU」と言うのは、劇場版機動戦艦ナデシコ100%コレクションのことで‥‥、
最近はこの言い方しないようですね‥‥100%で解る方は解るでしょうけど、
角川書店から発行されているA4クラスの書籍のことです。
角川がかんでいるSF関係、ガンダムとかが好きな方にはお馴染みのシリーズなのですが。
私も当初解りませんでしたよ、「GEKINADE ZENBU」と言われても‥‥買ってましたけど (^^;
両方凄いところに落ちがあって楽しませていただきました (^^;