えっと、チャンピオンレッドの11月号、創刊2号掲載文の内容が
含まれている‥‥? はずです。
続きを楽しみにしている人や読んでない人は読まないでね。
全ては自己責任に任せるしか在りません故に‥‥。
久川めぐみ「なに、どうしたの?」
大谷、川村、遠峰のボウグ達が久川めぐみの元を訪れていた。
校長先生に面会に行くと毎度毎度ケーキとかを出してくれるので
めぐみとしても空いた時間にはケーキタイムを‥‥と思って
はじめて始めようとしたところに横槍が入った。しかし心配する事は無かった、ボウグは宿主の垢以外を口には出来ない。
はず‥‥万一の事態に備えめぐみは臨戦態勢を解くことは無かった。川村(ボウグ)「どうして、子供と共生するんだ」
遠峰(ボウグ)「にゃぁ」
大谷(ボウグ)「泣き虫すぎるぜ、ありゃ。何とかしてくれ」いわゆる、子供相談室に寄せられる質問だった。
ボウグと言えどまだまだ子供。私を油断させる為の罠かもしれないと。
無駄にめぐみは緊張を持続していた。‥‥やれやれ。めぐみ「それがドリル族の宿命だからよ」
川村「ボウグの歴史でも教えてくれ」
めぐみ「(ふぅーん、宿主の個性がフィードバックされ始めたのかな)」
めぐみ「いいわ、その代わり一回しか言わないからね。寝ないで聴きなさいよ。
出血大サービスよ☆」めぐみの出血大サービスは充てにはならない。
これが共生結果にどう出るのかは知らないぜ、めぐみちゃん。
ドリル族は宇宙の旅人。
刻も時間も場所も地球人に比べれば遥か向こうまで知っているし
環境適応力もあった。劣悪な環境でも順応した。ただ、アレが現れるまでの話‥‥。
ドリル族の天敵、ヒマワリ。
ヒマワリに壊滅させられた惑星は数知れず、それこそ星の数に登ったわ。
単体で生きる事を許されない私達の両種族は相容れない存在となった。
まさに天敵としか形容詞しえない相手なのよ。ヒマワリに負けない為にただ共生するだけでなく、
ヒマワリに打ち勝つ為の力を手に入れようと先代は頑張ったわ。多種族との共生から生れる変異体。完全体と言うべきかしらね。
個々の能力を互いに刺激しあって、異形の形にならないで強大な力を手に入れる。ドリル族単体ではヒマワリを超える事は到底無理だった。
共生から生れるドリル族を超える存在。完全体を生み出す事に先代は躍起になった。それこそボウグの遺伝子を組替えたり色々やってみたけど
未だにボウグ単体が未完成の共生体にも敵った試しが無い事実がそれを物語っているわ。一人は弱いのよ。ヒマワリはそれに気付かない。
それのお蔭で私達は生き延びているのもまた事実。共に生きていくのではなく、ただ利用すればいいと思っている
ヒマワリはいずれ自滅するだろう。その前に我々ドリル族が
滅びてしまう可能性も否定できない。ヒマワリの戦闘能力は
洒落にならないほど凶悪だ。いずれ他のエイリアンもヒマワリに
根絶やしにされてしまうだろう。地球人は私達との共生で驚くべき結果を出してきた。
突然変異体が多すぎた。
今までは在ったとしても三例ほどだったのに対して
地球人類を共生相手にすると九例にも上った。奇形、未完生体、完成体。
三例と入っても未完生体と奇形の敷居なんて無きにしも非ずだったから結局は
成功か失敗かのどちらかだった。だが、地球人類相手の場合は勝手が違った。
決まった形での奇形、未完全体が産まれると言う異例の事態が起きた。そこで我々ドリル族は未完生体たちにも名前を、世代名を与える事にした。
九世代目が、地球人と外見上は大差の無い完全体と言う意味。
以下は地球人とは似て非なる者達の事。ドリル族単体にしては一〜八世代の方がパワーはそれなりに上だけど
異形すぎるその様はエイリアンそのものでであり、
とても人様の目に曝せるものではなかった。ファーストコンタクト時からこっち、この九例以外の結果は上がってきていない。
初期の頃に九例目が生れた確率は異例中の異例、確率はスズメの涙ほどだったわ。
今は九世代を例に出しては悪いけど、先代のは失敗作よね。
私もああなる所だったと思うとゾっとするわ‥‥。
あんな低確率の中で九世代目として共生できたんですから。九例目になる確率多賀海のは子供、
それも思春期を迎えようとしている頃合がベター。
それも女の子、防衛機能は男の子の比ではないあの想い。
それを理解するために宿主から出る垢を蓄えて理解する。
その想いが強まれば強まるほど二つの意識が一つの器に収まる事が出来る。意識の統合なんてヒマワリには出来ないでしょうねぇ。
この地球人類のこの想いはどの生物のソレより大きかったわ。
だから九世代もの共生体が生れてくるのかもしれない。これが強さの‥‥子供を共生相手の宿主にする理由よ。
遠峰「ZZZ‥‥zzz」
めぐみ「‥‥なんだ、寝ているじゃないの。起きているのは川村ボウグだけ?
大谷「‥‥zzz」
川村「そうらしいな」
めぐみ「‥‥これだったら、まるで子守唄じゃないの」
さて、この知識がどう実を結ぶものやら。楽しみだなめぐみ。
めぐみ「そうね、とぉーっても、たのしみ☆」
以降、暇な時間は久川めぐみのケーキタイムとなった。
ボウグが垢以外のものを食べれたら、この習慣はどう変わっていたのかは
神のみぞ知る‥‥というところであろうか。俺もつまみ食いしてやろう。俺は完全体だからなぁ。
めぐみちゃんの身体を乗っ取っていただく事も可能だ。はっはっはっ‥‥虚しいから止めよう。
あとがき
カルネアデスです、このたびはご苦労様です。
もともと再現文章創作だけでアレなので文章創作の方も
既存キャラの形だけ借りてなんかしようと想っていたのですけど
A9Eの連載で語られなさそうな部分を考えていましたが
元の構想は地球人とのファーストコンタクト前はどうしていたのかと言う所ですが
だから回想シーンででっち上げてやろうと言うのが今回の事でした。
ボウグは宿主から滅多に離れませんが、
ボウグにも宿主にも選択の余地がありませんでしたからねぇ。 まぁ、たまには連載中のから創作してみるのもいい勉強かなとも思います。 |
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