時は流れて、各人はそれぞれの生活へ戻っていった。 少年は、親戚の家に引き取られていった‥‥。 小次郎とまりなは、若返り薬の被験者となり、経過報告のために教育監視機構を訪れていた。 部長「なんか、すごく若くなったんじゃない?」 まりな「そう? 私は昔から玉の肌よ。」 小次郎「‥‥。髪の毛が伸びるのが早くなった気がする。」 部長「これといった、後遺症はないようね。 まさに禁断の果実。 ‥‥どうやって量産するのか、それが課題ね。」 佐久間「ぶ‥‥、部長。」 部長「なによ佐久間君。冗談よ冗談。」 佐久間「実はかの国がかかわっていた、という話がわかりました。」 部長「そうなの?」 佐久間「量産したいのなら、ライセンス契約が必要になりますね。」 小次郎「‥‥‥‥。」 部長「‥‥‥‥。」 小次郎「‥‥‥‥。」 部長「‥‥‥‥。」 小次郎「部長さん。約束の件だが。いいかな?」 部長自身の長い髪を、腕で跳ね飛ばす。 部長「ええ、なかなか楽しい実験だったわ。モルモットさん。」 すっ。 部長「この薬のライセンスは、かの国にある。あなた方が言ったとおりね。 もっていきなさい。古狸のもとへね。」
後書き
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