2002/01/05 公開
担当:カルネアデス

EからAへの物語

#06 「光射す涼室」


 ‥‥期待は外れた。起きないぞマイナの奴。
俺の耳に向かって、気持ちよさそうな寝息を綴ってやがるぜ。

 たまにくすぐったいぞ。



 なんだここは、天井から日陽が射す一室に出た。
陽は何故かしら一室に設けられたくぼみに向けて射している。

 何か嫌な感じだな‥‥少し興味が湧いた。
諜報に携わるものとしては抑えられない気分だ。

 再びマイナには柱を恋人としてもらおう。



「Freez ... OK?」

 ‥‥ちっ、殺気も何もありゃしないぜ。
後ろを取られちまったか。こちらに向けて影が二本。二人か。

「なんだ、用件なら日本語で言えよ」

「‥‥‥‥」

 さぁ‥‥て、どうしたものかな。
あそこのくぼみに飛び込んだとて‥‥その次の手が無い。

 入り口以外の地の利は無し

「そうか、それは失礼した。動くなよ日本人!」

 ‥‥こういう展開は期待していなかった。
まさか日本語で返答してくるとは‥‥違う言葉で困惑してやがる
所をついてやろうと思っていたのに‥‥。

 ということで俺様はとらわれの身になってしまった訳だな。
どんな二人組みかと拝んでやろうとしたら目隠しされてしまった。

 ‥‥これは本気でヤバイかも。


to be continued ...


あとがき

 こんにちは。カルネアデスです。
パパパっと書けてしまったので公開しておきます。


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