「気付かれましたか、マイナ様」
ヒンヤリした気配を背中に感じ、私は目を覚ました。 休息を終えた頭が、それが誰であるかを認識した。 「金髪さん‥‥?」
金髪さん、王宮の警備をしてくれている人よ。 「ええ、ご無事で‥‥何よりです」 話が見えてこない、一体何のことなのだろう。 「あの‥‥ご無事でって、何かあったんですか?」
私の言葉を聴いて、 手を取り、視点を水平に定め、表情を穏やかにして口を開いた。 「マイナ様‥‥あなたは誘拐されたのですよ」
‥‥さらに話が不明瞭になった、誘拐? 誰が? 「え‥‥そんな覚えは‥‥」
記憶を辿って見る、そういえば砂漠からこちらに向かってきた時に
「白衣を着た日本人です、王宮内をウロウロしていました。
今言われてみれば、あれは白衣だったのかもしれない。
まだここまで着いてなかったはずだから 「その方は‥‥私を介抱してくださっただけなのでは」 「介抱‥‥ですか?」
「砂漠から走ってきて、誰かに当たって、 「‥‥それはマズイです、殿方はサラとシルディに回しましたから!」
サラとシルディ‥‥? 誰の事かは知らないけれど |
あとがき
こんにちは。カルネアデスです。 公開する予定だったので大丈夫だと思いますけど(笑) |
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