昔から色々と言われていたけれど、秘密警察って 言うのはこういうことをしていたのだと、そう見せ付けられた。 そう感じた。
金髪さんの後を付いて、王宮を走り回った私は目的地に着いた。
部屋の中には両手を縛られて天井に吊るされた男性が居た。 「まぁ、やってしまったものは仕方が無い」 「‥‥困ったな」 「では下ろすぞ」 猿轡に、目隠しから介抱された男性は、支えていた私を一目見て言った。 「おっと近寄るんじゃない」 「ご‥‥ごめんなさい」 「いや‥‥血で汚れるからさ」
こんな目にあわせた発端かもしれない私を 「構いません」 「そうかい‥‥勝手にしてくれ」
身体中にあざやら、傷口がいっぱいあった。
彼の全てを私は支えた、凄く重い。容赦なくもたれてくれている様だった。 「おい、お前」 「あん、なんだよ。手短に頼むぜ」 「その‥‥すまなかったな」 「別に構わんさ、俺も久しぶりにやってみたかったからな」 「‥‥‥‥?」 私が不思議そうにしていたからか、彼は言葉を付け足した。 「身体がなまっていたんでな、丁度良かったぞ」 「その代わり今度遊んであげるわよ」 「ああ、そっちのはパスだ。もうちょっと早く合えたらよかったんだがな」 「そうか、それは残念だ」 「俺の科白だぜ、それはよ」 「ここに治療具は無いんでな、ちょっと移動してもらうぞ」 「ああ‥‥おっと、車椅子とかは要らない」
さばさばした人となんだなと思っていたら 「マイナがいるからな、頑張ってもらう事にするさ」 「が‥‥頑張ります!」
私は地下室に響き渡る大声を出した‥‥と言うのに
結局私は途中でダウンしてしまった。
ああ‥‥自己嫌悪。 |
あとがき
前回の公開日が公開日だっただけに、今回のは狙っていました。 |
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