2000/06/07 公開
担当:カルネアデス

EVE burst error

熱砂の誓い

#01


「‥‥申し訳ございません、お客様。」

「‥‥はい?」

「当機は禁煙ですので‥‥お煙草はちょっと‥‥。」

「ふふ、それなら心配ない‥‥これは葉巻だ。」

「‥‥‥‥。」

「‥‥‥‥。」

「‥‥‥‥。」

「‥‥‥‥。」

「‥‥‥‥。」

「‥‥‥‥。」

「‥‥‥‥。」

「‥‥‥‥。」

「‥‥‥‥。」

「‥‥すみません。」

ちぃ、私の楽しみである唯一の時間を邪魔されてしまったぞ‥‥。

あと数秒あればこの葉巻に灯を点せたものを‥‥。

おっと‥‥もしかして自己紹介をしなくてはならないのか?

私の名前は桂木源三郎。今は大空を舞う飛行機の中にいる。

私は飛行機が嫌いなのだが‥‥これも全てこの前の‥‥。



『おめでとうございます〜!!』

『一等賞です。』

『景品はエルディア旅行です〜!』



と、落ちていたクジを使ったのがそもそもの原因だ。

しかし‥‥懸賞に当たったことのないこの私が俗に言われる「海外旅行」を当ててしまうとは‥‥。

そもそもエルディアなんて場所は聞いたことがないんだけど。

まぁ、モノは試しだ。タダより安いもの無し!

‥‥ただ、一緒に行く相手がいないのが残念なだけだ。

いや‥‥いることにはいるのだがが、身体が弱くてな‥‥それに一人じゃない。

何が言いたいかわかるだろ、つまり‥‥そういことさ。



――エルディア空港。

うおっ!? 暑い‥‥こ、これは‥‥予想以上の暑さだ。

空気もとんでもなく乾いているな‥‥。 汗が出た途端、蒸発してしまいそうだ‥‥。

おまけに昇降用タラップだ‥‥飛行機から出たら見渡す限りの砂、スナ、すな‥‥熱砂の大地!!

ここは‥‥地獄の一丁目か? サウナなんかに行っている若い女性にうってつけの場所だ。

この私にはこんな場所はあわん‥‥しかし‥‥無料なんだぞ‥‥くそっ!

‥‥ちぃ! 石を蹴ろうにもそんなものは全て風化して砂になってしまっている。

こんなところに足を突っ込んだら最後、大火傷をしてしまう‥‥。

そんなこんなで私のエルディア観光が始まってしまう‥‥のか?

to be continued ...


あとがき

こんにちは、カルネアデスです。
FD企画用作品、「EVE burst error 憎しみの底に映えるもの」の
本来の形、完全版目指して少しは進めようかなと (^^;

当初上記の作品は「シリアが生まれる前からの話」で、予定してましたので‥‥。
見てもらえば解る通り、なんかおやっさんじゃないんですけど‥‥ま、若いということで(笑)

若いといっても30ぐらいですが‥‥そういうわけで、
若い科白とちょっとおやっさん臭い科白が混ざってると思います。

ついでに真ん中の下の方 ―― 一緒に〜 ――、訳解らん事かいてる様にみえますが、
書いてる本人しか解らないかもしれません (^^; まぁ、おやっさんならこう言うかなと(冷汗)



題名についてですが、同じじゃアレなので、本文で書いてしまった砂からとりました(笑)



問題はこれ‥‥要所要所公開できない内容になるような気がするんですけど‥‥
そこらへんはメールか何かにしようかと‥‥あ、独り言であります (^^;

ではでは、感想お待ちしておりますぅ〜♪


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