2000/12/24 公開
担当:カルネアデス


劇場版 ああっ女神さまっ

〜哀しき妖精の物語〜


#06


スクルド「あらあら、おあついわねぇ。」

仙太郎「ねぇ、スクルド。さっきの約束……覚えてる?」

スクルド「……な、なによ。」

仙太郎「僕達も……しよっか……キス……。」

スクルド「え――――っ、人前だし……(ぼそっ)。」

仙太郎「頼むよ……ノーブル。」

スクルド「へっ……きゃぁ!?」

とんっ!

スクルドは仙太郎の胸に飛び込んだ。
そして仙太郎はスクルドの顎へ手をやり、唇を重ねた……。

……そういう訳で、先ほどモルガンを押した犯人は、
ばればれだとは思うけど、ノーブルスカーレットでした。
おまけにスクルドをも押してしまいました……なかなかの天使っぷりですねぇ。

ノーブルスカーレット「……ふふっ。」







「試練と言う名の神族が驕(おご)りの象徴……裁きの門、引き離されても尚、
互いを信じる事が出来れば、再び廻(めぐ)り合う事が出来る……か。
神様も粋(いき)な事するじゃないの……。」

裁きの門での出来事を遠めに、一部始終全てを望見(み)ていた者。

風に靡(なび)く眩しいばかりの銀髪が褐色の肌に纏(まと)わりつく。
その光景は絶妙な色彩を生み出す、お互いを後押しするが如く……。

その者の瞳には口から発せられた皮肉とは違った……優しさが溢れていた。









「裁きの門に纏(まつ)わるお話はコレでおしまいよ。」

「え〜コレでおしまいなのぉ?」

「ええ、おしまい……もうおめめがおネムさんだから。」

「まだ眠くないもん!」

「だぁめ、続きは今度ね……さぁ、お休みしましょうね。」

「……はぁーい。」



「……眠ったかい?」

「……ええ、疲れちゃったわ。」

「最後に出てきた褐色のって……。」

「あーぁ、疲れた疲れた。」

こてん。

「ちょっと……。」

「……あによ。」

「僕は話の続きが聴きたいんだけどな……。」

「駄目ったら駄目よ、寝るんだから。」

「……解ったよ、そのかわり今度聴かせて貰うからね、覚えててよ。」

「もう忘れちゃったわよ……。」

「……キミらしいね、おやすみ……ウルド。」











fin










あとがき

こんばんは、カルネアデスです。

なぜか書きたかったのか、モルガンが書きたかったんです(笑)多分 (^^;
ついでに公開日は12/24、たまには私もこういう事をしてみましょう、
読んでる人少ないような気がするので――やっぱり劇場版見てる人しか
読んでないだろうな……とか女神さまっファンがまさかこのHPで
女神さまっのSS公開されているなんて知るわけないよね……とか、
そんなこんなで恥ずかしい事も書けます!……読んでる方ごめんなさい m(_ _)m。

まぁこう言う終わり方も良いじゃないですか、
と言った感じの私なりの物語の可能性だったのですけど、
その為に必要な「何か」がよりにもよって「スクルド」だった訳です。

何故よりにもよってかと言うと、劇場パンフに書いてあったんですよ。
消去法だとスクルドになっちゃうので……だったのですけどね。
ウルドはある意味で対象外ですから……原作お読みの方はご存知ですよね?

そんな事とは露知らず……まぁ必要だったのでスクルドを使っちゃいました(汗)
みんな考える事は一緒だなぁ……とは思ってしまいました (^^;



……のはずだったんですけど、終わらせ方に困ったのでウルドが出てきてしまいました(冷汗)
出したは良いけどこれまた終わり方に使ってしまったのでこんな風になってしまいました……。

この度は私のシガナイ与太話に付き合ってくださってありがとうございました。

……やっぱり劇場版、封環の設定は欲しかったかな(笑)





AI止まに引き続き、何故か書いてしまう設定資料集(笑)
公式のモノと私的ネタが含まれています、ご注意ください。
AI止まとは、最近書いたSSの……A・Iが止まらない! という作品の事です。


☆モルガン・ル・フェ − 声の担当:川澄 綾子
妖精姫、女性。
かつて裁きの門によって最愛の人と離れ離れになった経験をもつ。
その原因が自分が彼を信じきれなかったと言う事に罪悪感を覚えている。

この2次創作作品の主役……だったはずなんですけど、
実際どうなっているのか不明になってしまいました(冷汗)
スクルドは……主役になってないと思ってますけど。

引き離されたと言う設定の所で、苦笑してしまいました。
もちろん映画を見終わってだいぶ経ってからですけど。
某 LEAF さんの恋愛ゲームの設定と被って……川澄さんは
そのアニメに声を当てておられましたからね。
更にそれの某2次創作ゲームが拍車を掛けてくれましたので、
「浩之ちゃんとは引き離されちゃったのね」と (^^;


☆セレスティン − 声の担当:家中 宏
神族、男性。
裁きの門に憤りを覚え、クーデターを起こし、月に投獄された人。

よく解らない人、封印されている事象さえ特記事項――公にされていないのに
何故モルガンが封印を解きに来たのか……それの説明の為だけ出てきた人(笑)


☆モルガンの彼 − 声の担当希望?:家中 宏
えっと……特に決めていません、声優さんも特に決めてません (^^;


☆スクルド − 声の担当:久川 綾
神族、女性。2級神1種限定免許を保有し、未来を司る。
仙太郎との結び付きが強くなった為、裁きの門に導かれる事になる。

因みに今回は「1級神1種非限定の肩書き」にしようと思います。
現在は立派な女神となって仙太郎を尻にひいています(笑)
……意味が無い設定だな (^^;


☆川西仙太郎(かわにしせんたろう) − 声の担当希望(笑):山口 勝平
単行本13巻73、74話、14巻79話登場の自転車小僧(笑)

スクルドの相手と言ったら彼かなと……映画見た瞬間思ってしまいましたので(笑)
……で、想像した声が山口勝平さんでした(笑)
アフタヌーン本誌初登場時からイメージしていたからすんなり出てきたのかもしれません。
声の希望は一瞬で出来上がってしまいましたからね。
でも原作のイメージ(原作は少年?)なので成長してしまっている
この創作作品では……まぁ、大丈夫か(笑)


☆ノーブルスカーレット − 声の担当希望(笑):高橋美紀
スクルドの天使。意味は高潔なる真紅。
スクルドの成長に伴(ともな)い彼女もしっかり成長してます(笑)

全ては彼女の悪戯(いたずら)で話が進んでしまっています…… (^^;
……で、想像した声が高橋美紀さんでした(笑)
息の――声を発する事が出来ない人物の演技と言えば彼女ですから(冷汗)

ホントは科白無しだったんですけど、最後に声を入れておきました (^^;


☆ウルド − 声の担当:冬馬由美
神族、女性。2級神管理限定免許を保有し、過去を司る。
スクルドのおねぇさん、神族と魔族のハーフ。母方は魔族。
ウルド、ベルダンディー、スクルドの順番で姉妹である。

特に設定は無し (^^; 旦那さんは想像してください……
上がってくる人物は人によっては二人かもしれませんけどね (^^;


☆森里螢一 − 声の担当:菊池正美
人間、男性。

☆ベルダンディ― − 声の担当:井上喜久子
神族、女性。1級神2種非限定免許を保有し、現在を司る。

両名は2次創作作品には出番無しです(冷汗)
裁きの門をモルガンの目前でくぐりきった二人……と書いておくぐらいしか (^^;


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