ホシノ・ルリ「最終チェックよろしく。」 オモイカネ「了解」 ウィンドが休みなく開く。 ウィンド「通信回線閉鎖。」 ウィンド「生活ブロック準備完了。」 マキビ・ハリ「ユーチャリスを補足するんですか?」 アオイ・ジュン「うん、そうだよ。それで力を貸してほしいんだ。」 高杉三郎太「ま、別にいいけどな。」 誰に言うでもなくつぶやくジュン。 アオイ・ジュン「でも、彼は乗っていないような気がする……。」 ウィンド「エネルギー系統OK。」 ウィンド「艦内警戒態勢パターンBへ。」 ウィンド「フィールド出力異常なし。そのほかまとめてオールおっけ!」 ホシノ・ルリ「オモイカネ……。」 オモイカネの行動により緊張が消えるルリ。 ホシノ・ルリ「機動戦艦ナデシコC、これより……。」 『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』 白の巨大建造物が地面を離れる。 管制官「ナ、ナデシコCが動いています。」 ミスマル・コウイチロウ「なんだとぉ!!??」 一気に加速し重力から逃れようとするナデシコC。 ホシノ・ルリ「防衛ラインの攻撃中止コード入力開始。」 オモイカネ「コード入力開始。」 『アオイチキュウハダレノモノ』 中止コード入力と共に、地球を覆っていたバリアが消失する。 ウリバタケ・セイヤ「おいおいどうなってんだ、ナデシコCが発進したぞ。」 アオイ・ジュン / マキビ・ハリ / 高杉三郎太「……へ?」 エステバリス・カスタムが三機、ナデシコBに取り付く。 スバル・リョーコ「にしても、やけに急だな。まぁ、俺達らしいけどな。」 アマノ・ヒカル「そういえばさ、ジュン君って、昇進したんだって?」 スバル・リョーコ「ほぉ〜。」 マキ・イズミ「……焦心苦慮(しょうしんくりょ)が昇進をよんだのね。」 スバル・リョーコ / アマノ・ヒカル「…………。」 高杉三郎太「ナデシコB、行けるか?」 副長席に(ルパン三世のように)飛び乗る三郎太。 マキビ・ハリ「もちろんです。」 副長代理席で、ウィンドボールを展開するハーリー。 扉が開きジュンが入ってくる。 アオイ・ジュン「……ハーリー君、君の席はそこじゃない。」 マキビ・ハリ「……え?」 アオイ・ジュン「マキビ・ハリ少尉、君はナデシコBの艦長だ。」 発進したばかりのナデシコBに引越公社の船が取り付く。 ハルカ・ミナト「ハーリー君、みずくさいわよ。」 白鳥ユキナ「ジュンさん、私を置いてどこ行く気なの?」 メグミ・レイナード「やっぱり通信士は私じゃないとね♪」 ミズハラ・ジュンコ「やっぱり……。」 タナカ・ハルミ「食堂が……。」 テラサキ・サユリ「お留守じゃ……。」 ウエムラ・エリ「楽しくない……。」 サトウ・ミカコ「よねぇ〜!!」 ホウメイ「……今回は私も誘われちまったよ。」 プロスペクター「いやはや、大所帯ですなぁ。」 ゴート・ホーリー「まったくだな。」 記憶喪失「さてっと……。」 イツキ・カザマ「ホントに良いのね?」 記憶喪失「ああ、ごめん、僕には行く所があるから……。」 イツキ・カザマ「……わかってるわよ、行ってらっしゃい。」 アカツキ・ナガレ「さて、久しぶりに暴れるかな。」 エリナ・キンジョウ・ウォン「この前あばれたばっかりでしょ!」 イネス・フレサンジュ「さぁ、行きましょうか。」 アカツキ・ナガレ「そうだね、待たせても悪いし……。」 三人の後ろには虚空(こくう)を見つめ続ける白雪姫が車椅子に座っている……。 |