ルール
- 白マスには1〜9の数字が入る。
- 三角のマスに入っている数字は、その右または下の区切られた一列に入る数字の合計を表す。
- 区切られた一列の中には同じ数字は2つ以上入らない。
サムクロスのルールは、3つあります。
【1】【2】【3】です。
「区切られた一列」というのは、白マスがひとつながりしている一列のことです。
黄色や水色などの一列のことを言います。
また、タテ列の合計はその上に、ヨコ列の合計はその左に書かれてあります。
例えば、水色の列の合計は 29、黄色の列の合計は 23 であるわけですね。
唯一パターン
サムクロスを解くにあたって、実は重要な武器があるんです。
これは、サムクロスを解くにあたっての出発点になるでしょう。
どんな武器かというと……、
唯一パターンがあるんです!
例えば、合計が 10になる4つの数字の組み合わせを考えてみましょう。
単なる組み合わせなら、以下の9通りあります。
1, 1, 1, 7 | 1, 1, 2, 6 | 1, 1, 3, 5 |
1, 1, 4, 4 | 1, 2, 2, 5 | 1, 2, 3, 4 |
1, 3, 3, 3 | 2, 2, 2, 4 | 2, 2, 3, 3 |
しかし、これらの中で「数字がすべて異なる組み合わせ」を探してみると、実は 1,2,3,4 だけしかないんです。
つまり、ルール【3】の「同じ数字を使わない」というだけで組み合わせのパターンがたった1通りしかなくなる!
こういうことがあるんです。
実は、ルール【3】はサムクロスをおもしろくする隠し味。
このように、マスの個数(つまり数字の個数)と数字の合計によっては、組み合わせのパターンがたった1通りしかない場合がいくつかあります。
表にしてみたので、サムクロスを解きつつ唯一パターンを頭に入れていきましょう!
合計7 → 1 2 4 とあるのは「3マスで合計7の列に入る数字の組み合わせは 1・2・4 だけである」という意味です。
サムクロスを解くにあたっては、この表を覚える必要があります。
といっても、受験勉強みたいに暗記などというのはツマラナイ!
パターン表を見ながら解いてもいいのです。
楽しくサムクロスを解いていって、それで自然と頭に入れていけばいいのです。
では、次に、解き方・初級編です。
以下の4つは、唯一パターンを使った基本的解法ばかりです。
しっかり頭に入れておきましょう!
1.「共通してんのは?」法
図1を見てみましょう。
タテは「2マスで合計4」。
ヨコは「2マスで合計3」。
2つとも唯一パターンですよね。
パターン表を見てみると、タテには1と3が、ヨコには1と2が入ることになる。
となると、タテヨコで重複している★マスには、共通の数字である1が入ることになるわけですね。
あとは、残ったマスにそれぞれ2と3を入れればOKです。
マスの数が少し多くても、唯一パターンならこの方法は使えるんです。
図2を見てみましょう。
タテは「2マスで合計16」。
ヨコは「3マスで合計23」。
2つとも唯一パターンですね。
タテには「7・9」、ヨコには「6・8・9」が入る。
ということは、★マスには共通の数字である9が入ることになるわけです。
図3を見てみましょう。
今度は4マスと5マスの交差ですね。チョット多い!
でも、これでも数字が確定します。
タテは「4マスで合計11」。
ヨコは「5マスで合計35」。
どっちも唯一パターン。
パターン表を見てみれば……★マスには5が確定しちゃいます。
2.「同じ数字は入らないわけだから」法
今度はちょっと違います。
図4を。
タテは「2マスで合計14」。
ヨコは「2マスで合計16」。
ヨコは唯一パターンだけれど、タテは違いますよね。
唯一パターンでないと、数字を入れられなさそう!
でも、実は数字を入れられるんです。
もし、★マスに7が入ると仮定したらどうなるでしょう?
なんと! 合計14の列には「7・7」と入ってしまう んです。
これではルール【3】に反してしまう。同じ数字は入らないのだから。
だから、★マスには9が入ることになるわけです。
- 区切られた一列の中には同じ数字は2つ以上入らない。
もうひとパターンやってみましょう。
図5を。
タテは「2マスで合計4」。
ヨコは「2マスで合計6」。
タテは1・3の唯一パターン。
さて、★マスに3が入ると仮定したらどうなるでしょう?
合計6の列には「3・3」と入ってしまってダメですね。ルール【3】に反してしまうんです。
というわけで、★マスには1が確定します。
3.「1〜9なんだってば」法
図6を。
タテは「2マスで合計11」。
ヨコは「2マスで合計3」。
ヨコは1・2の唯一パターンですよね。
★のマスには1・2どちらの数字が入るのか、チョットわからなさそう!
でも、実はわかっちゃうんです。
もし、★のマスに1を入れたらどうなるでしょう?
☆マスには10が入ることになっちゃいますよね。
これでは、ルール【1】に反してしまいます。入れるのは1〜9の数字だけなのだから。
だから、★マスには2しか入れられないのです。
- 白マスには1〜9の数字が入る。
マス数が多くなっても、この方法は大丈夫!
図7を。
タテは「2マスで合計7」。
ヨコは「4マスで合計30」。
ヨコは6・7・8・9の唯一パターンですよね。
同じように、★マスに7以上の数字を入れてみると……?
☆マスには0以下の数字が入ることになっちゃいますよね。
これでは、ルール【1】に反してしまう。
だから、★マスには6が確定するのです。
図8も同様です。
タテは1・2・4の唯一パターン。
でも、★マスに3以下の数字を入れちゃうと、☆マスには10以上の数字が入ってしまいます。
だから、★マスは4で確定です。
4.「入るのここだけよ」法
さて、図9。
ヨコ列は3マスで合計24。7・8・9の唯一パターンですね。
一見、どのマスにどの数字が入るかわからなさそう。
でも、よく見てみると……。
タテA列には7は入れられない。7・7と入っちゃうから。
しかも、タテB列にも7は入れられない。8・9の唯一パターンだから。
ということは、ヨコ列において、★のマスにしか7は入れられないことがわかりますね。
もうひとつやってみましょう。
さて、図10。
タテ列は3マスで合計7。1・2・4の唯一パターンですね。
そして、ヨコ列A・Bを見てみると……。
ヨコA列は1・2・3・5、B列は1・2・3の唯一パターン。
4の入る場所が★しかありません。