【解法】ステルスレーザー発射!

 あるブロックに対して数字nの入り得るマスを探したら、それらは全部同じ列にあった。
 この時、その列の影響で数字nの入り得る場所が制限されてしまうことがあります。
 それを利用した解き方です。

1.見えないけれど、直線レーザーを発射できる!

図 1-1

 図1-1 のピンク色ブロックを見てみましょう。
 実は、このブロックでは、とあるマスに数字が判明します。
 どのマスに何の数字が判明するでしょう?

 ……パッと見ではまったくわかりませんよね😅
 実際、ピンク色ブロックだけを見ても数字は1つも埋まりません。

 ところが!
 別のブロックが大きなカギとなって話が進む。
 そういうことがあるんです。

 ここでは、すぐ下の黄色ブロックに注目しましょう。

図 1-2

 数字6から左方向へレーザーを発射します。
 すると、黄色ブロックでは▲と△のどちらかに6が入ることがわかりますね。
 ただ、どちらに6が入るのかはまだわからない。

 しかし、▲と△の位置関係に大きな特徴があるんです。

  • ▲も△も同じタテ列に属している。

 ▲も△も同じタテ列上にある。
 実は、ここがミソなんです。

図 1-3

 同じタテ列上にあるということは、どういうことか?
 ▲と△から発射するタテ方向のレーザーはまったく同じということなんです。
 図1-3 の赤色矢印です。

 ▲と△、どちらに数字6が入るかはまだわからない。
 しかし、どちらにせよこの赤色レーザーを必ず発射できる。
 これが約束されているんです。
 というわけで、これが成り立つことになるわけですね。

  • 赤色レーザーの通ったマスに数字6は入らない。

 その赤色レーザーを考えながら、あらためてピンク色ブロックを見てみましょう。
 なんと、数字6の入るマスはたった1つしかなくなった!
 めでたく数字6が確定しました😊

 数字6の場所は見えていない。
 けれど、数字6から発射するレーザーはわかる。
 その「見えないレーザー」がピンク色ブロックに直撃して、数字6の判明につながったわけなんですね。

2.見えないけれど、直線レーザーで候補を減らせる!

図 2-1

 前セクションでは、ステルスレーザーと他のレーザーを組み合わせてピンク色ブロックに数字が判明しました。
 実は、ステルスレーザーにはもうひとつの効果があるんです。
 「マスに入り得る数字を1つ減らす」という効果です。

 図2-1、黄色ブロックに注目しましょう。
 数字1から下方向へレーザーを発射してみます。
 すると、黄色ブロックでは▲と△のどちらかに数字1が入ることがわかります。

図 2-2

 この場合も、▲と△の位置関係に特徴がありますね。

  • ▲も△も同じヨコ列に属している。

 ▲も△も同じヨコ列上にある。
 これが核となって話が進んでいきます。

 ▲と△から発射するヨコ方向のレーザーは同じですね。
 図2-2 の赤色矢印です。
 ▲と△のどちらに数字1が入るかはわからない。けれど、どちらに入ろうとも赤色レーザーは必ず発射できる。
 というわけで、これが成り立ちます。

  • 赤色レーザーの通ったマスに数字1は入らない。

 実は、これが緑色マスに大きく効いてくる!

図 2-3

 緑色マスの属する列やブロック全域に目を向けてみましょう。
 すると、既に数字2〜8が存在します。
 元々、緑色マスには1か9のどちらかしか入れられないんですね。

 その状況に赤色レーザーが追い打ちをかけた!
 緑色マスに数字1も入れられなくなっちゃった。
 となると、どうなるか?
 もぅ数字9を入れるしかないんです。
 緑色マスに数字9が確定しました😄

 もともと、緑色マスに入り得る数字は1と9でした。
 しかし、「見えないレーザー」によって数字1の可能性が消えた。
 こういうふうに、密かに数字の可能性を1つ消してくれる。
 ステルスレーザーにはそういう力があるんですね。

 ……表立って消してくれるわけじゃないから、気付きにくいんですけどね😓

 数字1の場所は見えていない。
 けれど、数字1から発射するレーザーはわかる。
 その「見えないレーザー」が緑色マスに直撃して、数字確定につながったわけなんですね。

3.候補数字という視点で見てみよう!

 ここからは余談です。
 セクションでは、ステルスレーザーを発射して数字6の場所を突き止めました。
 このセクションでは、「intersection」という概念を用いて候補数字の視点からもう少し詳しく解説していきます。

図 3-1

 図1-1 の盤面、各マスに入り得る数字を列挙してみると、図3-1 のようになりました。
 この薄くて小さい数字をそのマスの 候補数字 と呼びます。

 図3-1、中央ブロック(黄色)に注目してみます。
 候補数字6を持つマスはA, Bの2つだけですね。
 だから、次のことがわかります。

  • 2マスA, Bのどちらかに必ず数字6が入る。

 これを意識しながら青色タテ列を見てみましょう。
 すると……あれ? もしかして、

A, B以外の青色マスに6は入れられないんじゃない??
だって、AかBに必ず6が入るんだもん!

 青色タテ列の立場からすると、数字6の入る可能性は既に2マスA, Bに絞られちゃっていたんですね。黄色ブロックのおかげで。
 だから、A, B以外の青色マスから候補数字6を除去できる。

 図3-1 の盤面では、こういうことが起こるんですね。

 ここで、ナンプレの用語をひとつ紹介しましょう。
 図3-1 では青色列と黄色ブロックが交わっていますね。交差箇所を緑色で表しています。
 この緑色領域のことを intersection と呼びます。
 ちなみに、英単語 intersection は「交差」という意味です。まんま。

 実は、このページの解法は intersection を利用した物なんです。

図 3-2

 2マスA, Bには共通点があります。

  • AもBも同じ intersection に属している。

 確かに、A, B両方とも緑色 intersection に存在するマスです。
 このことが青色タテ列に影響を及ぼしていくんですね。

 あらためて、前図3-1 の論法を説明しましょう。
 黄色ブロックを見ると、候補数字6は intersection 内部にしか存在していない。
 すると、その intersection をまるごと含む青色タテ列では、数字6の入る場所が intersection 内部に制限された状態になっている。
 よって、intersection の外にある青色マスから候補数字6を除去できました。

 青色タテ列から見ると、黄色ブロックによって候補数字6がロックされちゃったように見えますね。
 まるで「6は緑色から外に出すなよ〜!」と言われてる感じ。
 この解法は海外では Locked Candidates と呼ばれています。
 まさに「ロックされた候補数字」なんですね。

 この Locked Candidates、実は2種類あります。
 ひとつは、このページで説明した通り、以下の流れで論理展開していきます。

  1. ブロックをちょっと調べよう!
  2. あら、候補数字nは intersection にしか存在しなかったよ!
  3. じゃぁ、その intersection をまるごと含む列では候補数字nをボロボロ除去できるね!

 視点が ブロック・intersection・列 と順に移り変わってますね。
 この解法には「Pointing」というサブネームが付いていて、Locked Candidates (Pointing) と呼ばれています。

 もうひとつは、上記とは逆方向です。
 視点が 列・intersection・ブロック と順に移り変わっていきます。
 これには「Claiming」というサブネームが付いていて、Locked Candidates (Claiming) と呼ばれています。
 この詳細は『ステルス座布団レーザー発射!』のページで紹介しています。併せてご覧ください。

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