ポップンとの出会い
シビレたねぇー。
「カプコンワールド」(知ってるかなぁ? すごろく型のクイズゲームです)以来だから、7〜8年ぶりくらいかな。
今でもハマりまくり。
監禁でもせんと止まらないかも !?





 もちろん、オレは今も昔もゲームは好き。
 そして、ゲーセンも好きなE坂さんです。
 しかし、昔と今では好きなゲームが一変してしまってます。
 その「昔時代」と「今時代」の境目に位置する、あるゲーム。
 昔の好みを一蹴させるほどのチカラをもったゲーム。
 その名は……。

 そう。みなさんがよく知っている、あのゲーム。
 それは何かって?
 ふふ。それは読んでからのお楽しみ。
 ……っていうか、タイトルに書いてあるんですけどー。堂々と。





 1998 年 12 月。
 東京。
 年に一度の忘年会(←当たり前か)
 あちこちから作家さんが集まって、夜を楽しむひととき。
 クロスワードパズルなどをつくる『パズル作家』という職業は、ほとんどの場合、一人で仕事をしています。
 だから、作家さんは実にいろんな場所に住んでいます。
 オレの知る限りでは、東京、神奈川、茨城、埼玉、大阪、兵庫、徳島、新潟、山形、富山、愛知、石川、滋賀、北海道には作家さんがいます。
 なかなか会えないというのも手伝ってか、それはもう楽しい楽しい。
 仕事の話や地域の話で盛り上がったり。
 作家さんは実にいろいろな方がいる。
 サッカーが好きな人。
 マンガが好きな人。
 おしゃべりが好きな人。

 そして、ゲームが好きな人。





 忘年会が終わると、たいてい二手に別れます。
 ひとつは二次会へ。
 そして、もうひとつはゲーセンへ。
 オレはもちろんゲーセン派。

 3〜4人ぐらいだったかな。
 こぞってゲーセンへ行ってきました。
 当時のオレはまだ「昔時代」。
 やっていたゲームといえば麻雀、クイズ、囲みゲー(←わかるかなぁ? “ギャルズパニック”とかがこのタイプ)、たまにレースものとか。
 ビートマニアや DDR があっても、オレは怖くてできなかったなぁ。
 だって、オレってカッコ悪い人間だから、DJ やダンサーのマネごとをやるのってすごい抵抗があったのですよ。
 地元じゃビーマニをやると必ずギャラリーができるから、上手にできないとギャラリーの視線がもはや針のように氷のように……。
 DDR に至っては、カラダ全体でパフォーマンスをするわけだから、とてもとても……。
 ダンスなんてできんよぅ〜。オレ、体なんて動かねぇもん。えっちらおっちらでよぉぅ。
 テレビで昔「ブレイクダンス」とか「ロボットダンス」とかできるヤツ見ると「すげぇや」って言葉しか出ないもん。
 だから、音ゲーは当時のオレとは無縁のゲームでした。接点すらもなく。
 んで、オレらが行ったゲーセンは1階はクレーンや音ゲーなどの「デカい筺体」、2階は格闘や麻雀などの「小さい筺体」が置いてありました。
 その「昔時代」のオレはゲーセンに入ったらすぐに2階へ直行です。
 クイズ、麻雀。いっぱい楽しんでました。
 目の前には百円玉の柱。
 負けては入れて、負けては入れて。
 で、ある程度遊んだあと、「ほかの人は何をしてんのかなぁ」と思って1階へ。
 すると……、

   仲間2人がとなりあってボタンをたたいてた。

 2人は何をやってるのだろう?
 画面を見てみると、なにやら赤いのやら青いのやらが上から下へと降りている。
 それに併せてなのか、テキトーなのか、ボタンを2人で一生懸命押している。
 スピーカーからはカッコイイ曲が流れている。
 ボタンを押すとなにやら効果音みたいに音が鳴って、まるで楽器を奏でているよう。
 曲のノリがいいからまた楽しそうに見える。
 へぇ〜。こういうゲームもあるのか。
 そう思って、2人のプレイをずっと見ていました。

   『ポップンミュージック』とのはじめての出会いでした。

 でも、このときはまだポップンが大好きというわけではなくって。
 「へぇ、変わったゲームしてるなぁ」くらいの感じで。
 ところが、ステージ2でその気持ちが一蹴される。

   Hi-Tekno 。

 “ダンス”の曲。
 かっ、カッコイイ……。
 ここ!
 ここが、「昔時代」と「今時代」の境目。
 この曲聴いてからは、ポップンをやりたい気持ちにかられました。
 もう「目の前の2人よ、早く終わってくれ〜」とばかり思ってた。
 ひさびさ。「早くプレイしたーい!」なんて思ったのは。
 んで、オレの番。
 オレも2人プレイしました。
 ポップン初プレイ。そして、音ゲー初プレイ。
 タイミングよくボタンを押せばいいとはいうものの、慣れないものというのは……。
 ボタンをおすのもえっちらおっちら。
 まるでオッサンのよう。
 一曲クリアするのも大変な感じでした。
 でもおもしろい。これはおもしろい。
 もう、すっかり“ダンス病”?
 夜も遅かったから何度もプレイはできなかったけれど、充実感がいっぱいで。
 いやぁ、ひさびさの“ひとめぼれ”でした。





 忘年会も終わり、地元へ帰ってきました。
 もちろん、あの夜はひとときも忘れていなかったのでした。
 ただ、ポップンが地元のゲーセンにあるのかどうかがものすごく心配で。
 なければないでアキラメがつくんだろうけど……。
 でも、あのゲームがどうしてもやりたい!

 時間が経てば経つほど思いは強くなる。
 普段はケツの重いオレだけど、足はすでにゲーセンに向いていました。
 ゲーセン。
 筺体を探す。
 探す。
 黄色、黄色、……。
 ……。
 !

   あーっ! あったーっ ! !

 ……と、ここで、もぅすでに心は子供。
 筺体の前には百円玉の柱。
 “ダンス”を何度も何度もやりました。
 熱くなった熱くなった!
 それからはもう、毎日毎日毎日毎日ゲーセンに行きまくり。
 そして、黄色い筺体の前に居座って病的なほどにプレイしまくっていたのでした。





 今ではインターネットもやり始めて、ポップン関係のいろんな方々を知るようになった。

 極限まで点数を突き詰めるスコアラー。
 片手だけでプレイする片手プレイヤー。
 芸人さながらのパフォーマンスをするパフォーマー。
 ある一曲に情熱を燃やす人。
 譜面を写す人。
 歌詞を聴き取る人。
 ポップンキャラを描く人。

   ポップンの世界って実は広い !?

 そんなすごいものに出会ったんだね。オレって。
 たぶん、忘年会に行かなかったらオレは「昔時代」のままだったかな。
 ポップンをやってる人を横目に、麻雀とかやってたかもしれません。
 ポップンってこんなにもオモシロイものだと知らずに。
 いやはや。
 ポップンひとつで、変わっちゃいました。






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管理人:E坂もるむ