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9月。
やってきましたね。この時期が。
毎年毎年、ひそかに楽しみにしている行事があるんです。
それは……「研修旅行」。
え? なんだそれって?
イヤだなぁ。旅行に決まってんぢゃないですかぁ(あたりまえだ)
実は、パズル作家の方々が集まってどこかに旅行を楽しむという行事が毎年あるんです。
その歴史は長く、今年で回を重ねること4回目(長くねぇじゃんよ)
登別(北海道)、金沢、韓国、そして今年は箱根。
はい、今年も行ってきました!
今年は 9/9 〜 9/10 の1泊2日でした。
箱根ってどんなところなんだろう? って楽しみでしたよ。
でも……。
実はオレ、箱根ってほとんど知らない。
有名な観光地であることは知ってるんだけれど、実は、どこにあるのかあんまりよく知らなかったり。
山梨とか静岡あたりかなぁぐらいの認識しかありませんでした。
あ、今は知ってますよ。
神奈川県足柄下郡箱根町。
神奈川県だったんですね。小田原市のとなり。
国道1号線沿い。
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オレは北海道を出るときはおもに電車を使うんだけれど、今年はちょっと変則的に足を使っちゃいました。
とりあえず、函館から東京までは電車で。
そして、自宅から函館までは……なんと自分の車で!
はたから見たら無謀かもしれないこの計画。
ドライブ好きじゃないと大変かもなぁ。
とある道路地図を見ると、自宅のある帯広から函館までは 448km。
うん、だいたい9〜10 時間だな。(オレは平均して時速 50km で走るんです。仮眠や買い物で時間食うから)
とりあえず翌日の朝8時に函館に着けばいいかなぁと思い、途中の仮眠時間も考えて余裕を持って夜8時に自宅のマンションを出ることにしました。
でもねぇ……。余裕を持って行ったのが実は幸運だったのですよ!
なぜかは、あとで。
さて、8月7日。夜8時。
とうとう始まりです。
函館への一人旅。
メーターをゼロにして、いざ! しゅっっっぱぁ〜〜〜つッ!
遠出のドライブのときは、メーターをゼロにして距離数を測るクセがあるんですよ。オレって。
どれくらい走ったのかなぁってね。
普通、函館へいくときは途中で札幌を通るんだけれど、車が多すぎるところは通りたくないもんでちょっと遠回りで行くことにしました。
襟裳岬(北海道の南端のとがったところね)方面から海岸沿いにベタ走り。
左手に海を見ながらのドライブです。
海ってほんっとキレイですよー!
澄み切った青い空。小さく波の立つ一色の海。それをキレイに分かつ水平線。
サイコーです!
……これで、夜じゃなかったらイイんだけどねぇ。
途中で1時間ほど仮眠をして深夜4時くらい。今は室蘭あたり。
うんうん。快調快調! この調子だと朝6時くらいに函館に着くな。よしよし。
と、朝6時に着くもんだと思って快適なドライブを楽しんでいました。
ところが!
伊達市(室蘭の近くにある都市)に来たときのこと。
ちょっとイヤな電光表示を見たんです。
くわしい内容は忘れたけれど、目に映ったのが「通行止」の3文字!
もしかして、まだ…… !?
……実は、伊達市ってあの『有珠山』が近くにあるんです。
ニュースで話題になりましたね。
あれから時は経ったものの、まだまだ完全には復旧されていません。
高速道路はいまだに開通されていないのです。
思いました。
「もしかして、道路、通行止め!? 」
迂回路はあるだろうけれど、もしなかったらどうしよう。
箱根どころか函館にも行けないじゃん !?
そういう不安がつのったのです。
でも、ダイジョーブでした。
通行止めもなく無事に走れました。
しかし、本当のアセリはこのあとでやってきました。
朝5時半。
今も快適にドライブ中です。
あと1時間ほどで函館だなぁ。
と、そこへ案内標識。
ちょっと目を凝らして見ると『函館』の文字が。
おぉ。とうとう標識に“函館”の文字が出てくるほど走ったのかぁ!
函館まであと 50km くらいかなぁ、どれどれ、と思ってキロ数を見たら……!
『函館 137Km』
あれっ !?
おいおいウソだろ !?
一瞬、目を疑いましたよ!
車のメーターを見たら 400km 近くは走ってるんです。
だから、計算上ではあと 50 〜 60km くらいで函館に着くハズなんです。
それなのに、なぜ !? なんで !?
これだと、ヘタすると函館駅に着くのは8時過ぎになってしまう!
ヤバイよヤバイよ!
朝8時の電車に間に合わないっ!
スピードを出したいのだけれど、そういうときに限って車の通りは多くなってきてオレの前後に車が並ぶんです。そして対向車線にも。
スピードを出そうにも出せない。
でも、遅れようもんなら箱根がオジャンになる!
アセリをかかえたままの2時間。
函館市街に入ればさらにアセる。
車の多さ。
車が思うように進まないもどかしさ。
知らない街で道を間違えて、さらにアセリは大きくなる。
間に合うか! 間に合うか ! !
市街に入ってずっと走ってるのに駅が見えてこない!
駅! 駅 ! !
駅はまだ見えんのかーッ!
……。
……。
あったーッ ! ! !
時は7時40分。
駅近辺のテキトーなところに車を止め、安堵感とともに駅へ向かいました。
ふぅ〜。
「昨日の夜8時に家を出て正解だったよ」
《 余談 》
駅のみどりの窓口で電車の時刻をしらべたんだけれど、朝8時の電車でなくて朝10時の特急に乗っても東京へは間に合うことが判明。
……あのアセリはいったい何だったのか。
やっぱり、下調べはきちんとせんとイカンですなぁ。反省。
《 余談その2 》
あとで道路地図を調べ直したら、帯広〜函館間の 448km は高速を使ったときの距離数でした。
なるほどねぇ。
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朝10時。
あの意味のないアセリはとっとと忘れて(あははははー)ゆっくりと。
函館から特急に乗って盛岡。
盛岡から新幹線で東京。
東京からは中央線に乗って国分寺駅。
9/9 の箱根行きのために前日に先輩の作家さんトコに泊まる予定なのでした。
で、夜6時半に国分寺駅で待ち合わせなのでした。
途中、切符をなくして駅員さんにちょっと言われたのはナイショ☆
夜6時半。
駅の改札口で待ち合わせ……のハズなのだが……、あれ !?
誰もいない。
まぁいいや。
ちょっと待とうかと思ったら、ドミノ101さんと会いました。
ドミノ101さんは新潟在住のパズル作家さんです。
「ドミノ101」というペンネームではなく、本名で作家活動をされてます。
オレより年下ですが、オレよりも先輩です。
シガーボックス、ジャグリングなど芸が多彩で、個性的な方です。
6時半に待ち合わせなのに誰もいないってのは変だよなぁと思ってたのだけれど、ドミノ101さんが言うには急に予定が変わって別の駅に行くことになったらしい。
と、そこへミンキー野茂さんが現れました。
ミンキー野茂さんは先輩のパズル作家さんです。
「ミンキー野茂」というペンネームではありませんが……。
クロスワード、ナンクロなどのワード系パズルのスペシャリスト。
さまざまなパズル雑誌で活躍されてます。
故郷はオレと同じ北海道なのです。
3人、電車に乗って別の駅に向かいました。
駅到着。
そこにはエリザベスさんが待っていました。
エリザベスといっても外国人ぢゃありませーん!
れっきとした日本人です。
2人の子持ちの人妻(←マシな表現ないのか !? )
本人はキャシーとかも名乗っています。
先輩のパズル作家さんで、おもにワード系のパズルをつくられてます。
愛嬌のあるオモシロイ方です。
ドミノ101さん、ミンキー野茂さん、エリザベスさん&子息2人、そしてオレの6人で居酒屋へ。
いろいろな話をして楽しみました。
まぁ、2〜3時間くらい飲んで語って。
まるで研修旅行の前夜祭な感じで。
オレって、居酒屋にいくとき必ずと言っていいほど“お茶漬け”を頼むんですよ。
鮭茶漬け。
うまいよねー。あれ。
あれと焼きおにぎりがあれば、もぅ言うことなしっ!
前夜祭(?)もお開きになり、ミンキー野茂さんの家へ。今夜の宿泊先です。
ドミノ101さんもいっしょに。
で、パズルの話をしたり、録画したビデオを見たりしました。
いやービックリしたねぇ。
録画してあった『クイズ$ミリオネア』を見たんですよ。
実はオレ、この番組を見るの初めてだったんだけれど、すごかったぁ!
まさか、いきなり1000万円獲得した人を見るとは!
ついつい、テレビに釘付けになっちまった。
単純な内容の番組なのに見入っちゃうねぇ〜。あれは。
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9月8日。
やってきましたよ。当日ですよ。
1年ぶりに会うんです。
パズル作家のみなさんとは。
正午に箱根湯本駅に集合だったので、朝にミンキー野茂邸を出て一路箱根へ!
電車にゆらり揺られて……。
とうとう着きました。
ああぁ〜! 箱根だぁ〜っ ! !
作家のみなさんがそろったところで、近くの店でランチタイム。
駅の外に出ると、そこはいかにも観光地なる町並みでした。
「いかにもアタシは観光客でーす♪」な人。
道路沿いにこれでもかと並ぶ店、店。
中に入ると、必ずと言っていいほど店員はオバちゃんだし。
そして、値段はこれでもかと言うくらいバカ高だし。
「それが観光地なのよ」と言われればそれまでだけれど。
ランチタイムのあとは、さっそく移動。
箱根湯本駅のとなりの入生田(いりうだ)駅で降りて徒歩10 分ほど。
着いたのは『本間木工所』。
最初、ちょっと思ったんですよ。
「なんで木工所?」
でも、わかりました。
箱根って“寄せ木細工”が有名なんですね。
これは初めて知りました。
もるむさんは、またひとつかしこくなりました。
で、その本間木工所さんでは、なにやら寄せ木細工の体験コーナーがあるらしい。
そこで、みなさんで寄せ木細工の体験をしてきました。
これがねぇ、おもしろいことにパズルちっくなんですわ!
最終的には“正六角形のコースター”になるんだけれど、初期状態は正三角形などのピースが袋に無造作に入ってるだけ。
まぁ、自分でピースを組んでいくんですね。
でも、ピースが小さいもんだから、そこらへんがパズルちっくなんです。
ほら、あれ! ジグソーパズルのよう!
オレの前に座ったエリザベス(前章参照)さんなんて、見事な悪戦苦闘っぷりだったもの!
オレなんてエリザベスさんの手伝いばっかりで、
コースターできあがったの一番最後だもの。
(これは冗談。単にオレがのろいだけ)
といっても、各ピースの角は 60゜と120゜だから、できあがりに自由度はあって自分のアレンジがきくけれど。
んで、オレ、すごいなぁって思ったんだけれど、「アレンジがきくってことは、ピースの形が正確だ」ってことなんだよね。
やはり職人さんのウデはすごいなぁ。
60゜や120゜の角度で正確に木を切るなんて。直角でもムズかしいよ? たぶん。シロウトには。
寄せ木細工を体験して買い物も済ませて、本間木工所さんをあとにした作家陣一行。
あとはホテルに向かって、恒例の『パズル大会』!。
参加する各作家さん方がそれぞれ「5分くらいで解ける」パズルを持ち寄って、制限時間内でどれだけ解けるかを競う大会なのです。
この大会がないと、「研修」旅行にならないなどというウワサがちらほら !? (なーんてか?)
パズルがおよそ15 問。
それを1時間で解く。
「よーい、始め!」のあとの1時間は、それはそれは水を打ったように静か。
その15 問中にはいろんなものがあって、「うわっ、めっちゃカンタン!」というものもあれば「こんなん5分で解けるかー!」というものも。
作家さんごとに“5分パズル”の概念が違っててオモシロイ。
ちなみに、オレは漢字をシュレッダーにかけたように細長く切り刻んで並べかえた状態でその漢字を当てるというパズルをつくりましたよ。
え? なに?
作家さんなんだから、パズルはカンタンに解いちゃうんだろうって?
全然。
現にダメなヤツここにいるもん← 自分を指さして
パズル大会のあとの宴会で結果発表があったんだけれど、ダメでした。
まぁ、ブービーでも最下位でもなかったんだけれどね。
たぶん、8位とか9位くらい。真ん中より下だろうなぁ。
でも、去年は2位だったんですよぅ〜! と負け惜しみでもしとくか。
宴会が終わったあとは、もうひとつの恒例行事(?)。
まぁーじゃーん♪
実はみなさんのほとんどはマージャンが好きなんですよ。もちろんオレもね。
だもんで、旅館へ行くと必ずと言っていいほどマージャン牌を借りてジャラジャラジャラジャラ。
で、ビックリしたことに今年のホテルの部屋には『全自動のマージャン卓』が!
手で混ぜなくてもボタンひとつで機械が自動で混ぜてくれるという、あのマージャン卓!
はっきり言ってラクチンです。
あのマージャン卓ほしい〜! (マジかよ)
急きょ、マージャン大会をすることになったのでした。
オレを含めて8人の勇士が立ち上がり、賞金総額 8,000 円めざして戦ったのでした。
ちなみにオレは……初戦敗退。
しかも、焼き鳥。
一回もアガれずに終わってしまいました。
でも。
あのあと、7,300 円くらいふんだくってしまいました。
5局くらいやってアガりまくり。
でも、これはマグレだったなぁ。
だって、ほかのみなさんは普段は強いもの。
点数計算なんて電光石火のごとくやっちゃうもの。
リーチかけてもアガらせてくれないもの。
マージャンって、ハマると時間を忘れちゃうんだよね。
あの日、寝たのが朝4時。
起きるのつらそうだ……。
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9月10日。朝9時。
この日は箱根観光の一日でした。
まぁ、初めての観光客らしく(?)、基本コース(たぶん)で行ってきました。
箱根湯本駅から電車で強羅(ごうら)駅。強羅からはケーブルカーで早雲山。
まぁ、ここまではゆったりとしてました。
ところがっ!
早雲山からはロープウェイで桃源台。
……ここチョット告白させてください。
実はオレ、高いところがダメなんです。
めまいがする〜!
いやぁもぅ、ほんっとダメなんですよ。高いところって。
まぁ、横方向に見晴らしがいいのは許せるんですよ。
ところが、ロープウェイって下方向にも見晴らしがいいじゃぁないですか、これがまた。
E坂さんたちの乗ったロープウェイにはかぁいいリスの絵が描かれてあったので、すれ違う人(平たく言うとガキんちょ)にことごとく「バイバーイ♪」とかされまくり。
たぶん、「リスだリスだー」とか言われていたに違いない。
桃源台に着くと、そこでランチタイム。
やたらにデカい皿にいかにも「見た目の面積かせいでまーす☆」みたいな平べったい盛りつけ。
なにげに食いづらいぞ。
でもまぁ、観光地だから許す。
ランチタイムを終えると、今度は観光船に乗りましたよ。
ロープウェイからその船は見えてたんだけれど、いやはや、でけぇ! 船でけぇ ! !
デカいだけあって、乗ってる人もウザいくらい多かった。
いっそのこと誰も乗らなかったらいいのに(いや、それはそれですんごいサビシイ)
水の上。水をかきわけ進む船。
いやぁもぅ、見晴らしがよかったです。
湖を囲む木々や山。そこから垣間見える建物や町並み。
陸の上だと逆なんだよね。建物から垣間見えるのが木々や山だから。
その逆さ加減がまたオモシロイ。
たぶん箱根はまだまだ見るべきところはいっぱいあるんだろうけれど、時間もせまってきて観光はこれでおしまい。
あとは、おみやげをちょちょっと買って箱根湯本駅へ直行。
で、そこで解散となったのでした。
短い間だったけれど、箱根へ来れてよかったなぁ。
また今度来たときは違うところへ行ってみることにしよう! うん。
箱根よ。またいつか会おうぞ!
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箱根のあとは、東京に戻って居酒屋で飲んで(後夜祭か?)またミンキー野茂邸で一泊。そこで、たまってたカキコミのレスを済ませて寝ました。
ミンキー野茂さん、ありがとうございました☆
次の日。
ミンキー野茂邸、そして東京をあとにしました。
あとは函館までの電車と帯広までの運転が待っています。
まぁ、電車は特に何事もなく無事に函館に着きました。
あぁ〜。足かけ4日ぶりの北海道です。
帰ってきました。
さて、残るは運転だけなんだけれど、ちょっと不安があったのでした。
実は、車を停めて函館駅までに行く途中でイヤなものを見ちゃったのですよ。
何かというと、道路にチョークで書かれた「レッカー移動」の文字。
その道路は駐車禁止路でした。
たぶん、みなさんはおわかりでしょうね。
最悪の場合、帯広に帰れないかもしれないんです!
車停めてたところに「レッカー移動」なんて書かれてたりしたら……って。ねぇ。
たぶん、ダイジョーブだとは思ってたんだけれど、やっぱり不安になっちゃって。
で、車を停めてたところへ行こうと思ったんだけれど……、
どこに停めてたか忘れてもぅた。
これ、E坂さん、ようやるの。ニワトリ頭だから。
あちこち歩き回った末に車を見つけたときは、ホッとしました。
車に乗りこみ、エンジンをふかす。
さっ、これであとはウチへ帰るだけ。
帰りも長丁場。でも、ガンバっていきまっせ!
でも。
実はオレって、行きと帰りで同じ道を通るのってあんまり好きじゃなかったり。
どうせあとは帰るだけだから、ちょっと遠回りすることにしたんです。
でも、それがちょっとどころじゃない遠回りになってしまって。
行きは約 520km。しかし、帰りは約 750km。
帰りは4時間の仮眠をはさんで 19時間も走っちゃいました。
さすがに、自宅についたときは疲れて疲れて。
掲示板のレスもせんと、すぐに寝ちゃいました。
今年の研修旅行もこれで終わり。
来年はどこに行くのかなぁ、なんて今から楽しみ!
もちろん、来年も行く予定。
そして、函館へのドライブもする予定。
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EPSILON ★ DELTA
管理人:E坂もるむ
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