数字Xの入れ方・全パターン
青色ヨコ3列において、★マスにしか数字Xが入らないとします。
そして、★マスはすべて黄色タテ3列に含まれています。
いわば、★マスは黄色タテ3列で完全に覆い尽くされているという状況です。
この時、ベースセットとカバーセットはこうなります。
- ベースセット は青色ヨコ3列。
- カバーセット は黄色タテ3列。
ここで、カバーセットのことは一旦忘れて、ベースセットを構成する青色ヨコ列それぞれに試しに数字Xを入れてみます。
さて、数字Xの入れ方は全部で何通りあるでしょう?
もちろん、★以外の青色マスに数字Xを入れてはいけません。
そして、同じタテ列に数字Xを2個以上入れてもいけません。
それに注意しながら、何通りあるのかを探っていきましょう。
数字Xの入れ方は全部で6通りあります。
以下の通りです。
実は、この6通りのパターンには大きな共通点が1つあるんです。
- カバーセット内部のどの列(黄色タテ列)を見ても、数字Xは★マスの位置にしか入っていない。
元々、★以外の黄色マスに数字Xが入るか否かは問いませんでした。
しかし、この全6通りの結果によって、黄色マスに数字Xの入る可能性はなくなるんですね。
よって、ベースセットとカバーセットを見つけた時、次の結論が得られます。
- カバーセットを構成するマスのうち、ベースセットに所属していないものがある。
そのマスすべてに数字Xを入れられなくなる(そのマスから候補数字Xを除去できる)。
このページでは全パターンを列挙してこの結論を導きましたが、背理法で導く方法もあります。
つまり、「★以外の黄色マスに数字Xが入ると仮定したら不合理が生じてしまう」という方法です。
実際、どれかの黄色マスに試しに数字Xを入れてみると、ベースセット内部のどこかの列やブロックで「数字Xの入るマスが1つもなくなっちゃった〜!」という破綻が起こります。