1.見えないけれど、直線レーザーを発射できる!
実は、このセクションで使っている理屈はスタンダードナンプレの場合と同じです。
だから、当サイトの『ステルスレーザー発射!』を理解している方々は、以下を読む必要がありません。
まぁでも、解説していきましょう。
図1-1 のピンク色ブロックを見てみましょう。
実は、このブロックの1マスに数字4が確定します!
とは言っても、パッと見だけではその場所はわからない。
しかし、黄色ブロックに目を向けると解決できるんです。
数字4から黄色ブロックへレーザー発射!
すると、黄色ブロックでは▲と△のどちらかに4が入ることがわかります。
今のところは、どちらに入るのかはわかりません。
しかし、▲△の位置関係に着目すると……、
- ▲も△も同じタテ列に属している。
これが決め手となるんです。
同じタテ列にある。
それは何を意味するか?
▲と△から発射するタテ方向のレーザーはまったく同じということなんです。
図1-3 の赤色矢印です。
▲と△のどちらに数字4が入るのかはわからない。
しかし、どちらにせよ、この赤色レーザーを発射できることが約束される。
というわけで、これが成り立つんです。
- 赤色レーザーの通ったマスに数字4は入らない。
これを踏まえて、ピンク色ブロックを見てみましょう。
数字4の入るマス、たった1つしかなくなった!
そこに数字4が確定です😃
数字4は見えずとも、数字4のレーザーは見える。
そのステルスレーザーがピンク色ブロックに直撃!
数字4の確定に繋がったわけなんですね。
2.見えないけれど、凸凹レーザーを発射できる!
実は、このセクションの理屈もスタンダードナンプレの場合と同じです。
だから、当サイトの『ステルス座布団レーザー発射!』を理解している方々は、以下を読む必要がありません。
まぁでも、解説していきましょう。
図2-1、実は、★マスに数字が確定します。
- ★マスに数字8が確定する。
はて、どのようにして数字8が確定するのか?
黄色ヨコ列に注目すると解決できるんです。
実際にやってみましょうか。
数字8からレーザーを2つ発射!
すると、黄色ヨコ列では数字8の入るマスは4カ所に絞られます。
▲の4カ所ですね。
この4マス、こういう位置関係があります。
- どの▲も同じブロックに属している。
この関係が大きく響いてきます!
どの▲も同じブロックの中にある。
ということは、それぞれの▲マスから発射する凸凹レーザーはすべて同じです。
図2-3 の赤色です。
現時点ではどの▲に数字8が入るのかはわからないけれど、どこに入ろうとも同じレーザーを撃てる。
だから、この赤色レーザーはもう発射されることが約束されました。
というわけで、これが成り立つんです。
- 赤色レーザーに覆われたブロックでは、▲以外のマスに数字8は入らない。
×印を付けておきましょう(図2-3)。
この4マスに数字8は入りません。
さぁ、×印がついたところで、さっきのレーザーが再登場!
ピンク色ヨコ列、数字8はどこに入るでしょう?
たった1カ所しかありませんでした。
数字8は見えずとも、数字8の凸凹レーザーは見える。
そういうステルスレーザーがピンク色ヨコ列に作用して、数字8の確定に繋がりました😄
3.幾何学ナンプレ名物 !? レーザー連射!
ここからは余談です。
おそらく幾何学ナンプレにしかない Locked Candidates の技を1つ披露してみます。
ブロックの形は幾何学ナンプレの一番の肝。
そう言っても過言ではない。
さまざまな形のブロック達が我々を楽しませて(苦しませて?)くれるわけですが、ブロックの形によっては「隠れたレーザー」が連続で撃てるなんてことも起こり得るんです。
二の矢三の矢当たり前。そんな解法 Locked Candidates の大連鎖をご覧ください。
図3-1、数字5に注目してみましょう。
数字5の入り得るマスは図の通り。5です。
全部で33個。
さて、ここから Locked Candidates を駆使してみます。
山ほど並んだ5を除去しましょう!
どのくらい減らせるかな……?
あっ。
以降は5を延々と削っていくだけの単調な解説です😅
すぐに結果を知りたい方々は 図3-8 に飛んじゃってください😊
まず、左端の黄色タテ列に注目しましょう。
数字5の入るマスは5だけですね。
よく見ると、5はすべて同じブロックに属しています。
ということは、どの5から発射しても凸凹レーザーはすべて同じですね。
図3-2 の赤色です。
5のどこかに必ず数字5が入るのだから、5の2マスに数字5を入れられなくなりました。
この2つを除去しましょう!
前図3-2 で5が消えたことで、新たに凸凹レーザーを2つ撃てるようになりました。
まずは1つめ。
黄色タテ列の候補数字5は5の3つ。
どれも同じブロックに属している。
赤色の凸凹レーザーを撃てば、5を除去できますね。
次に2つめ。
同様に、黄色タテ列の候補数字5を見て、凸凹レーザー発射!
5を3つ除去できました。
今度は、右下の黄色ブロックに目を向けましょう。
数字5の入るマスは5の2カ所のみ。
この2つはタテに並んでますね!
それぞれの5からタテ方向に発射するレーザーは同じ。
図3-5 の赤色矢印です。
5のどちらかに必ず数字5が入るのだから、5の4マスに数字5は入らなくなりました。
全部除去しましょう!
前図3-5 のおかげで、また新たにレーザーを撃てる箇所が現れた。
右下隅の黄色ブロック、候補数字5は5の2つのみ。
どちらも同じタテ列に属している。
赤色の直線レーザーを撃てば、5を除去できますね。
あれ?
右上隅の黄色ブロック、候補数字5が激減してる!
あんなにいっぱいあったのに!
図3-5 と 図3-6 でことごとく除去されまくって、今や5の2個しか残っていません。
しかも、その2個はうまいことヨコに並んでますね!
ヨコ方向に直線レーザー(赤色矢印)を撃って、5を1個除去しちゃいましょう。
さぁ、除去完了です!
残った5は一体何個か?
たった18個!
半分近くも消えてもぅた😆
しかも、「青色ヨコ列に数字5が確定しちゃう!」というオマケまでついてきた。
こんな結末、最初の 図3-1 からは誰が予想できたであろうか。
この除去力、すごすぎる😆
候補数字除去、怒涛の連鎖。
これが、幾何学ナンプレにおける解法 Locked Candidates の本気です😆
これはブロックが矩形でないからこそできる技。
スタンダードナンプレだと矩形ブロックが綺麗に整列しすぎて、連鎖は長く続きません。
こういう連鎖は、L字・十字・コの字など細いブロックが多いナンプレではたらきやすい。
そんな印象があります。
上級問題で行き詰まったら、このレーザー連鎖を思い出してみるのも手かもしれません。
更新履歴
- 2024.10.21.
- 新規公開。