薄暗い部屋‥‥。 部屋全体には煙草の煙が充満している‥‥。 天井の薄暗い蛍光燈を遮(さえぎ)るが如(ごと)く、 存在感を醸(かもし)し出す‥‥。 部屋の中央に机が一つ、ぽつんと存在している。 見事なまでの正方形に作られた部屋‥‥そこに人間が‥‥6人。 そのうち2人は向い合うように椅子に座っている。 1人は髭を生やしたダンディな中年。 1人は顔にもかかるほどの長髪を持つ青年。 青年の真後ろに窓があり、そこに1人。 机をはさみ、座っている2人の斜め向かいに2人。 中年の真後ろにある扉に、若い女性が1人。 【中年】天城‥‥小次郎君だね? 【青年】‥‥ああ。 がちゃ。 こつこつこつこつ。 【女性】‥‥‥‥。 扉際にいた女性は外部から受け取ったカツどんを持ってきた。 【中年】カツどん‥‥食べるかね? 【青年】‥‥‥‥。 【中年】ふぅ‥‥そうか‥‥。 【青年】‥‥‥‥。 【中年】仁科遺伝子研究所‥‥知っているね? 【青年】‥‥‥‥。 【中年】近頃、物騒でねぇ。殺人事件が多いのよ。 【青年】‥‥‥‥。 【中年】地下室の電話に君の指紋が発見されたのだが‥‥。 【青年】‥‥‥‥。 【中年】屋上で自殺しようとした榊原真君を突き落としたのじゃないのかね? 【青年】‥‥‥‥。 【中年】動機は両親の復讐‥‥か。 【青年】‥‥‥‥。 【中年】殺人事件で関連しているのは故天城氏の関係者が大半だ。 【青年】‥‥‥‥。 【中年】さらに君は拳銃を所持しているね? 【青年】‥‥‥‥。 【中年】グロック22‥‥よくこんなのが手に入ったねぇ。 【青年】‥‥‥‥。 【中年】セントラルアベニューであった殺人事件で使用されたのは‥‥。 かちゃりと、青年に銃口を向ける。 【中年】この拳銃と同じ方のものだったよ‥‥。 【青年】‥‥‥‥。 【中年】如何(いかん)せんタイミングが悪かったね‥‥。 【青年】‥‥‥‥。 【中年】殺人現場周辺で君は目撃されているよ、それも尋常(じんじょう)でない数の目撃者にね‥‥。 窓際に移動する中年。さりげなくブラインドに手をやり‥‥。 【中年】探偵は‥‥辛い‥‥ねぇ。 数日後、天城小次郎は警視庁上層部の意向により、連続猟奇事件の犯人に仕立て上げられる。 その後、最高裁判所で死刑が言い渡される事になる‥‥。 |
後書き はじめに‥‥‥‥すいません!!!! m(_ _)m 変なもの書きました‥‥犯人推理していくと天城小次郎もヤバイのです (^^; 特に仁科遺伝子研究所の地下で、素手で電話を触っていたのは‥‥。 ちょいと問題を起こたら最後、こうなってしまうでしょう‥‥。 |
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