2000/01/26 公開
2000/02/27 加筆
担当:カルネアデス

ADAM の続き (仮名)

桐野杏子 #14


ブロロロロロロ‥‥。

桐野杏子 「へぇ、天城さんって車の運転出来たんだ。」

天城さんの車に乗り込んだ私たち。

天城小次郎 「探偵たるもの車ぐらい運転できなければ、話にならないぜ。
                   まあ探偵免許を取るときに一緒に運転訓練をやらされるのだが。」

桐野杏子 「そうなんですか。」

天城小次郎 「そういう内調の捜査官は運転できないのか?」

桐野杏子 「必修ではなかったですから‥‥。」



うーん‥‥この子、先に内調に連れていった方がいいかしらね?
この子は内調に預けた方が良いわ、やっぱり。

桐野杏子 「そうだ天城さん、内調に寄ってください。」

天城小次郎 「‥‥そうだな、ところで内調はどこにあるんだ?」

桐野杏子 「セントラルアベニュ―の西です。」

天城小次郎 「わかった。」



天城小次郎 「ついたぜ、内調に。」

桐野杏子 「さあ、入りましょ。」

天城小次郎 「は、俺様もか?」

桐野杏子 「もちろん、天城さんもです。」

天城小次郎 「‥‥。」

桐野杏子 「どうしたんですか? せっかくだから行きましょうよ、こんなところ滅多に入れませんよ。」

桐野杏子 「ほら、行きますよ。」

何、だだこねてるのかしら?



結局、天城さんはついてこないようね。 何か嫌な思い出あったのかしら?
私の嫌な思い出といえば、まりな先輩だったりしてね。

桐野杏子 「‥‥。」

本当にまりな先輩‥‥どんな状態なのかしら?

男の子も頭が痛いそうなのでおいてきちゃったわ。
もしかしてまりな先輩を当てにしてったのかしら、私って‥‥。

‥‥さあ、着いたわよ。 全部話してもらうんだから!



桐野杏子 「こんにちは。」

甲野三郎 「ややや、杏子君。 君の席はここにはないはずだが。」

このいきなり嫌な事を言った人は、甲野三郎
まりな先輩のおかげで『本部長』って呼んでるわ。何で本部長なのかしら?

桐野杏子 「そんなことはわかってますよ。」

甲野三郎 「ふふふ‥‥。」

桐野杏子 「なんですか?」

甲野三郎 「いやぁ、なにねぇ。
                私はてっきり前の職場へ間違えて出勤してきたのかと思ったのだが‥‥。」

桐野杏子 「‥‥本部長。」

甲野三郎 「ああ、ごめんごめん。 ついまりな君と話をしていた時の癖が‥‥。」

ラッキ―だわ、どうやって切りだそうかと思ってたけど。

桐野杏子 「そういえばまりな先輩、入院されたそうですが‥‥。」

甲野三郎 「杏子君‥‥どこでそれを。」

本部長の顔から笑(え)みが消えたわ。

桐野杏子 「そんなことはどうでもいいでしょ、一体どうして‥‥。」

甲野三郎 「‥‥。」

天城小次郎 「よう、ヒゲのおっさん。」

天城さんと男の子がやってきたわ、何かしら?
‥‥ちょっと待って、ヒゲのおっさんって面識あるのかしら?

甲野三郎 「君は‥‥天城君? そうか、いらない事を吹き込んだのは君か。」

‥‥なによ、いらない事って。

天城小次郎 「べっつに〜、どうせ桐野は内調に来るしか選択肢はなかったんだ。
                  それにここに来ればいずればれることだ。 だから構わないだろ?」

選択肢‥‥そういえばここに来るしか選択肢はなかったのよね、
なによ、どうせ私はここに来る以外、気づきませんでしたよ!

甲野三郎 「‥‥そうか。 それで杏子君、何でわざわざ昔の職場へ来たのかね?
                その手の事件だとは思うんだけどね。」

桐野杏子 「実は‥‥。」

to be continued ...


あとがき

あけましておめでとうございます、カルネアデスです。

今年一回目の更新です‥‥まあ、病み上がりですのでご勘弁を、まだ治ってませんけどね(汗)

この度は‥‥なに、時間がない?

誠も申し訳有りませんが、後書きを書いている時間はないようです(汗)

アップ用の制作に時間を取られすぎたようです。
次回は後書きだけでアップします‥‥ほんとにそうしようかな‥‥‥‥。


2000/01/30 加筆

用語集へのリンクを追加。


2000/02/27 加筆

>甲野三郎 「‥‥そうか。 それで桐野
と言っているのを杏子君に修正。

あとがきに、
>あけましてありがとうございます
と間違って書いていたので、修正。


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