2000/10/04 公開
担当:カルネアデス

暫定式スーパーロボット大戦

第4話 「芝村的共同戦線」


滝川「なんなんだよありゃ、バリアか?!」

壬生屋「知りません!」」

 士魂号の攻撃は使徒の前では無力だった。
使徒に届く前に光の壁が現われて、全て防がれていた。

芝村「ドンパチやっていても仕方有るまい、突っ込むぞ」

 士魂部隊は使徒に向かって跳んだ。









ミサト「いいシンジ君、それは基本的に自分のイメージ通りに動くわ」

シンジ「イメージ通り」

ミサト「地上に出たら、まず、歩く事をイメージしなさい」

 シンジの乗ったエヴァンゲリオンは地上に出た。











滝川「ちきしょう、放せよこの!」

 使徒に捕まれた滝川機はゼロ距離で銃を乱射した。
先ほどのバリアは少しずつであったが後退していく。

 みしっ!

 滝川機より嫌な音が聞こえた、機体にひびが入った。

 ざしゅ!

 壬生屋機が剣で滝川機が掴まれている腕を斬った。
使徒から開放されて地に立つ滝川機。しかしそこまでだった。

滝川「くそ、うごかねぇよ!!!」

 先ほどのダメージが尾を引いていた。
その滝川機にもう一方の手を向ける使徒。

 刹那。使徒に体当たりをした何かがあった。
そのまま、何かと使徒は山にぶつかるまで突き進んだ。
途中に合ったビルなどを薙ぎ払いながら。







芝村「ネルフか」

速水「え?」

芝村「援護するぞ、あの紫のは味方だ」

 芝村は速水の頭に蹴りを入れた。

 複座型のコクピットは階段のような作りになっていて。
このような事が可能だった。

速水「‥‥蹴らないでよね」

 振り向くとスカートから下着が微かに見えた。
芝村も速水の視線に気付いたらしい。

 もう一発蹴りを見舞った。顔面だった。

芝村「再度振り返ったら殺す、芝村に冗談はない!」

 芝村と速水は耳まで真っ赤だった。





















 シンジは無我夢中だった。エヴァを動かし。
ただ、あの化け物の足元にいる者を助けたかっただけだった。

 どすん!

 山裾まで押し進んだが、先ほどまでの勢いは今はない。
シンジは一瞬躊躇した。どうすれば。

 がしっ!

 その隙がシンジを容赦無く襲う。使徒に頭を捕まれた。
その腕に内蔵された「槍」の様なものがエヴァの頭を抉る!

 ががぁぁん!!

「うわぁぁぁぁぁ!!!」

 エヴァの痛みはシンジに伝わった。

 ががぁぁん!!

「ぁぁぁぁ」

 声にならない叫び。

 ががぁぁん!!

 シンジは気を失った。
その間も使徒は容赦無くエヴァの頭部を抉っていた。





















 まったく抵抗を見せなくなったエヴァを使徒は投げ捨てた。

芝村「く、遅かったか」

 速水たちが駆けつけたころには、エヴァは沈黙していた。

芝村「パイロットが気絶しているだけのようだ、時間を稼ぐ」

壬生屋「了解致しました」

滝川「稼ぐったって、どうすんだよ!!」

芝村「知らん、適当にやれ!」

 芝村は搭載しているミサイルの照準を集められるだけ使徒へと向けた。

芝村「速水、撃て!」

速水「うん‥‥これか?」

 士魂号よりミサイルの雨が使徒を襲う。
広範囲に使うべき兵器を一点に集中させたその破壊力は壮絶なものだった。





















 それでも、使徒は健在だった。

滝川「なんだぁ、あれでおわんねぇのかよ!」

芝村「そう騒ぐな、滝川」

 そう言ったものの芝村自身、次の手に困り果てていた。



 うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぅ!!



 その時、獣のうめき声がこだました。

滝川「な、なんだ?!」

 使徒の後ろに立つ影、エヴァだった。
そのまま使徒の背後に取り付き、胸の丸いものを手刀で貫いた。

 ざしゅ!

 それが、使徒の最後だった。


to be continued ...


あとがき

 カルネアデスです、もうどうにもなりません(笑)



登場作品一覧

  • 高機動幻想ガンパレード・マーチ
  • 新世紀エヴァンゲリオン


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