1.合計マスが判明している場合
まず最初は、合計マスが判明している場合を解説しましょう。
図1-1、青色&赤色の○付きアロー。
- どちらも合計マスは7で、矢印部分は3マス。
矢印マスの数字は合計マスよりも小さいので、一応、この2つのアローに対しては次が成り立っています。
- 矢印マスに入る数字は6以下である。
でも、長いアローに対してこの結論はだいぶユルい。
というのも、数字6なんて絶対に入らないからです。入れたらどうやっても合計が7を超えちゃう😅
この結論にはほぼ意味がなく、もうちょい正確な結論が欲しいところです。
実は、各矢印マスに対して、入れられる数字の上限を求めることができます。
その手法として「仮置き」を紹介しましょう!
ここでは、マスA, Bに入る数字の上限を突き止めてみます。
合計値は既に判明している。
ということは、マスA, Bになるべく大きな数字を入れようと思ったら、他のマスは極力小さな数字に抑えなきゃいけない。
もちろん、ナンプレのルールを破ってはダメ。それに注意しながら 図1-2 のように仮置きしてみる。
すると、マスAには4、マスBには5が入ることになった。
この4や5が上限です。
マスA, Bはこういう結論になりました。
- マスAに入る数字は4以下である。
- マスBに入る数字は5以下である。
4以下。5以下。
「6以下」よりも強い結論が出た!
こちらの方が正確で、意味のある結論です😃
この仮置きという手法、実戦では大いに役立ちます。
特に、盤面上に散らばっている数字達によっては、大きめの数字を仮置きしなきゃいけないことがある。
その時、仮置き手法は大きな威力を発揮するんです。
例えば 図1-3、赤色アロー。
実は、マスBの数字が確定します。
- マスBに数字1が確定する。
マスA, Cに仮置きをして、マスBの状況をつかみましょう。
マスBの数字の上限は如何に……?
マスCの仮置き、ここがミソです。
マスCの属するタテ列・ヨコ列・ブロックに数字1〜3があるから、1〜3すべて仮置きできない!
4を置かざるを得ないんですね。
4という大きめの仮置きによって、マスBは相当強い数字制限を受けます。
実際、「マスBは2以下」と二択になっちゃった💦
となると、左上ブロックの数字2が最後の決め手となりますね!
これにより、もぅマスBには数字1しか残されていない。
前図1-3 の結論へと至るわけです。
仮置きで数字の上限を突き止めるという手法、小さな数字を仮置きできない場合に有効です。
特に、数字1を仮置きできるか否かは密かに重要だったりする。
補足として 次図1-5 で解説しましょう。
図1-5 の緑色アロー。
矢印部分が4マスと長いですが、ちょいと仮置きをしてみましょう。
マスX以外に数字1を置けないから、数字2を仮置き。
すると、マスXに入れられる数字は3以下となった。
なんか数字の範囲がすっごい狭い!
これは、「1を仮置きできない」という状況がもたらしてくれたものです。
- もし他の3マスに数字1を仮置きできたとしたら、マスXに入る数字は6以下となるはず。
- ところが、実際ははるかに上回る 3以下 である。
仮置きにおける数字1の可否は、中級〜上級問題を解けるか否か勝負の分かれ目になり得る。
1を仮置きできないアローに目を付ける、という着眼点はきっと役に立つことでしょう😊
2.合計マスが不明である場合
次は、合計マスが不明である場合を解説しましょう。
図2-1、青色&赤色の○付きアロー。
- どちらも矢印部分は4マスで、矢印上に数字3がある。
実は、長いアローはその存在だけで結構な情報をもたらします。
合計マス・矢印マス、どのマスも数字の範囲を絞ることができるんです。
その手法は、前セクション1と同じ「仮置き」。
ただ、合計マスと矢印マスではその手順と結果が異なります。
それぞれ解説していきましょう!
2-1.合計マスは下限がわかる
まずは合計マス。
合計マスに対しては、入れられる数字の下限がわかります。
矢印マスに仮置きをして、それを求めてみましょう!
なるべく合計値を小さくしたいと思ったら、矢印マスには極力小さな数字を入れなきゃいけない。
ナンプレのルールに逆らわないようにしながら、すべての矢印マスに仮置きしていく。
青色の合計マスには7、赤色の方は6が入ることになった。
この7や6が下限です。
合計マスについては、こういう結論が得られるわけです。
- 青色アロー、合計マスに入る数字は7以上である。
- 赤色アロー、合計マスに入る数字は6以上である。
7以上。6以上。
なんか合計値の範囲がずいぶん狭かった💦
長いアロー、合計マスが空っぽでも結構な手掛かりを示唆してくれてますね。
その示唆通り、盤面の状況によっては仮置き手法が大きな効果を発揮することがある。
どこかのマスに数字が確定しちゃったりします。
例えば、図2-3。
ここから盤面の1カ所に数字が確定します。
- マスAに数字6が確定する。
この結論には赤色アローの合計マスが大きく関わってきます。
まぁとりあえず、赤色アローの合計値を探ってみましょうか。
仮置きをしてみます。
仮置きをしたら、どうなったか?
- 合計マス、下限は7だとわかった!
というわけで、合計マスに6以下の数字は入らなくなりました。
となれば、今度は盤面上部の数字6が活きてくる!
左上ブロックでは、数字6の場所は1つしかありませんでした。
前図2-3 の結論通りですね😃
2-2.矢印マスは上限がわかる
次は、矢印上のマスについて。
まずは絶対に成り立つ基本中の基本を一つ。
- 合計マスに入る数字は最大で9である。
それを利用して、矢印マスに入る数字の上限が求まります。
ここではマスA, Bの上限を突き止めてみましょう。
上限を求めたいので、合計マスに数字9が入っていることを想定しておきます。
その上で、なるべく大きな数字を入れようと思ったら、他のマスは極力小さな数字に抑える必要がある。
もちろん、ナンプレのルールに従いながらA, B以外のマスに仮置きしていく。
さぁマスA, Bはどういう結果になるか……?
入った数字は3と4。
これが上限です。
- マスAに入る数字は3以下である。
- マスBに入る数字は4以下である。
合計値は最大でも9だから、矢印部分が長いと小さな数字だらけの足し算になりやすい。
それは「どの矢印マスも既に数字の上限が小さい」ことを暗に示しているわけで、いかにも大きな手掛かりを持っていそうだと簡単に推測できますね。
足し算アローナンプレを解く時は、長いアローに着目する。
この考え方は一つの定石だと言えるでしょう。
では、実際にその定石通りに解いてみましょうか。
図2-6 の赤色アロー。
実は、マスCの数字を突き止められます。
- マスCに数字2が確定する。
今回は、合計マスにちょっとしたカラクリがあります。
同じヨコ列に数字9がある。
このことが仮置きに少し影響します。
それでは、マスA, Bに仮置きしていきましょうか。
今回、想定する合計値は9ではありません。
8です。
なぜなら、前図2-6 の通り、合計9はあり得ないからですね。
その想定の下で仮置きをすると、どうなるか?
- マスC、上限は3だとわかった!
おぉ、これでマスCが決まりそう!
マスCの属するヨコ列・ブロックを見ればハッキリしますね。
もぅ2しかない。
前図2-6 の結論へとたどり着くのです。
2-3.長いアロー、数字の範囲は最初から狭い
各マスの上限や下限を求めたら、マスに入り得る数字をメモしてみるのも良さそうです。
図2-9 のように書いちゃえば、アローに関する情報が整理・可視化されて非常にわかりやすい!
入る数字/入らない数字 も区別できますしね😃
整理の途中でひょっこり「あっ、緑色アローの合計値は9しかないやん!」と判明して、それが後々の道へと続くかもしれません。
更新履歴
- 2026. 5.12.
- 新規公開。