2001/12/14 公開
担当:カルネアデス

EからAへの物語

#03 「ヤバイかも」


「あっちぃなぁ‥‥」

 額から噴出す雫を腕ですくい、地面に向かって振り下ろす。
振り下ろされた腕からはじけとぶ汗‥‥。

 地面に落ちた汗は一瞬にして消えうせた。
地面たる砂に吸収されたか‥‥恐ろしい熱さだ。

 これが砂漠の脅威か‥‥確かに凄い世界だ。
先ほど払った時より汗の量が少ないような気もする。

 ‥‥これはそろそろヤバイかもな。

ぐいっ‥‥。

「おっと‥‥」

 不意に後ろ側に引っ張られた。女がオレの手を掴んで放さない。
先ほどまでの歩みは無く、そこに突っ立っている。

 女は「はぁはぁ」と息を上げている。
俺も意識しないと上げてしまいそうだけど。

 ここは強がって見せるか。

「‥‥ったく、しっかりしろよ」

「‥‥ごめん」

「まぁいいけど、オレもそろそろ駄目っぽいし」

「‥‥うん」

「あと、100歩は頑張ろう」

「‥‥うん」

 肩を貸すのは正直ゴメンだ。理性が吹っ飛ぶだろう。
吹っ飛んだら吹っ飛んだでいいのかも知れないけど‥‥やめておこうと思った。

 やっぱり熱さには勝てないような気がするし。
‥‥なんだ、さっきよりも地面の傾きがでかくなったような気がする。
これはちょっちヤバイかも‥‥。


to be continued ...


あとがき

 こんにちは。カルネアデスです。

 なんか後書きも書くことなくなってきたような‥‥ (^^;
とりあえずは思っていも居なかったメールを某B氏から戴いた事。

 楽しくなりそうな反面、想定外の展開になりそうで‥‥
収拾つくのかなといったところです。ありがとうございました m(_ _)m


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