1.唯一パターンでなくてもちょっとイケる
合計枠が唯一パターンではない時、枠に入る数字の組み合わせは一意に決まりません。
しかし、合計値が唯一パターンに非常に近い時、組み合わせは2〜3通りくらいしかありません。
その組み合わせの中には共通の数字があったりするんです。
図1-1、赤色枠を見てみましょう。
3マスで合計値は8。唯一パターンではないけれど、合計値は6や7にやたらと近い。
この時、チャンスが芽生えています。
ちょいと数字の組み合わせに着目してみましょう!
組み合わせを洗い出してみると……、
- 3マス合計値8となる組み合わせは2通り。
- 125
- 134
この2通りの一方が赤色枠を占めることになります。
でも、どちらの組み合わせであろうとも……ある数字は必ず入りそうですね!
そうです。数字1です。
というわけで、これが成り立ちます。
- 赤色枠3マスのどこかに数字1が入ることが約束された。
唯一パターンに近い合計枠には、必要不可欠なメンバーが居る。
合計枠にはこういう性質があるんです。
それを知った今、緑色枠が輝いて見えるのではなかろうか。
その枠の数字1が赤色枠に直撃!
- 赤色枠に数字1が確定する。
図1-2 の通りです。
唯一パターンに近い合計枠、時として大きな役割を果たすんです。
3マスで合計値が6〜8である時、その枠には必ず数字1が入ります。
もしそういう枠を見つけたなら、数字1をちょいと意識しておくと良いでしょう。
そこに解決への道が隠されているかもしれません。
大きい合計値でもやってみましょう。
図1-3 の赤色枠、今度は4マスで合計値27。
これも唯一パターンではないけれど、合計値は30や29に非常に近いですね。
この場合はどうでしょう?
- 4マス合計値27となる数字の組み合わせは3通り。
- 3789
- 4689
- 5679
おぉ、数字9が共通しとる!
というわけで、赤色枠に数字9は必要不可欠となったわけです。
となれば、緑色の1マス枠が決め手になりそうだ。
- 赤色枠に数字9が確定する。
これも同様、唯一パターンに近い合計枠に手筋あり!
上級問題では、これを見逃さないようにしたいところです。
ちなみに、4マス合計枠の場合、合計値が27〜30ならその枠には必ず数字9が入ります。
もしその枠を見つけたなら、数字9をちょびっと思い出すべし!
……とまぁ1マス枠を決め手にして解説をしましたが、当然ながら、いつでも1マス枠が助けになるとは限りません。
実戦では同盟の手筋がメインとなるので、次セクション2では2国同盟とのコラボ例を挙げて解説しましょう。
2.実際に使ってみよう!
図2-1 を見てみましょう。
紫色&緑色&赤色、今回はこの3枠が主役です。
そして、前セクション1の解き方が活きるのは緑色枠。
早速、数字の組み合わせを調べましょう!
- 4マス合計値13、組み合わせは3通り。
- 1237
- 1246
- 1345
もちろん、注目すべき数字は1です。
紫色枠からスタート、緑色枠を経由して、赤色枠に結論が待っています。
まず、3枠に対してはこれが成り立ってますね。
- 紫色・緑色・赤色枠、どれも必ず数字1が入る。
それを踏まえて、数字1をちょいと追ってみましょう。
まず、紫色枠は2国同盟。
それがヨコ列に作用して、緑色枠に数字1はA, Bの一方に必ず入ることになった。
そうなると、今度はマスA, Bがタテ列に作用して、赤色枠の2マスに数字1が入らなくなった。
で、こうなった!
- 赤色枠に数字1が確定する。
3枠の見事な連携で数字1が決まりました😃
ついでに、マスBに数字1はNGとなったから、数字1はマスAに確定します。
もう一例やってみましょう。
図2-3、今度は盤面中央の緑色&赤色枠。
赤色枠に入る数字、組み合わせは……、
- 3マス合計値22、組み合わせは2通り。
- 589
- 679
赤色枠には必ず数字9が入る。
さて、どこに入るでしょう?
- 数字9はマスCに確定する。
理由は簡単!
緑色枠に必ず数字9が入ることを考えれば、マスD, Eに9を入れられないことが簡単にわかります。
実は、話はそれだけでは終わらない!
緑色枠を見ると、数字8も約束されていますね。
となると、こういうことも言えるんです。
- マスDにもEにも数字8は入らない。
これは何を意味するのか?
赤色枠の候補数字8が全滅したということです。
ということは……?
- 赤色枠に入る数字の組み合わせは 589 ではない。
679 である。
なんと、選択肢の片方がサヨウナラしてしまった!
このおかげで、2マスD, Eは数字6, 7に限定されるわけですね。
盤面には数字8と9しか現れていないのに候補数字5が消えるという、なんとも不思議な展開が起きた。
いや〜、こういうこともあるんですなぁ😊
こんなふうに、合計枠の手筋は時として強力にはたらき、対象の合計枠から組み合わせの選択肢さえ奪ってしまうのです。
合計枠達の持っている能力は豊富です。
これらを知って使いこなせるようになれば、さらにサムナンプレマスターに近づけるかもしれませんね😄
3.合計枠が列やブロックにまるごと含まれていると……
合計枠は実に豊富で、列やブロックにすっぽり収まっている物もあります。
その時、もっと強い結論を導けるんです。
このセクションでは、そういう合計枠について解説します。
図3-1、左上ブロックの緑色枠。
4マスで合計値は27。
数字の組み合わせは 図1-3 で示してますが、あらためてもう一度。
- 4マス合計27、組み合わせは3通り。
- 3789
- 4689
- 5679
数字9が共通しているのはご存じの通り。
もちろん、成り立つのはこれです。
- 緑色枠内に必ず数字9が入る。
もちろん、話はここで終わらない。
この緑色枠、ブロック内部にまるごと含まれていますね。
だから、こ〜んなことも成り立っちゃう!
- 左上ブロックでは、数字9の入らないマスが生じる。
図3-2 だと、×印のマスが該当します。
5カ所のバツもオマケで付いてくるんです。
理由は簡単。
数字9は必ず緑色枠の中ですもんね。
ちなみに、この後は赤色枠16に数字が確定します。
もちろんバツのおかげです😃
このように、ブロックにスッポリ収まった合計枠はブロックに影響を及ぼす。
合計枠の隠れたチカラです。
列の場合も解説しましょう。
図3-3 の緑色枠。
組み合わせは 図1-1 で示しましたが、あらためてもう一度。
- 3マス合計値8、組み合わせは2通り。
- 125
- 134
共通の数字は1。
こういう結論に至ります。
- 黄色ヨコ列では、数字1の入らないマスが生じる。
図3-3、×印の6マスが該当します。
1列ごっそりバツだらけ!
さらに赤色枠4も数字が決まりますね😃
このように、枠によっては副産物も得られることがあります。
列やブロックに合計枠がスッポリ収まっているか否か、ここも要チェック!
4.合計枠が広いと複数の数字がイケたりする
今までは、結論には数字1と9しか現れませんでした。
しかし、合計値が唯一パターンに肉薄している時、数字2や8などが新たに加わることもあるんです。
4マス以上の枠に対してこの話は起こります。
図4-1、盤面上部の緑色枠。
5マスで合計値は18ですね。
この枠を考えてみましょう。
まずは、例によって組み合わせを洗い出し。
- 5マス合計値18、組み合わせは3通り。
- 12348
- 12357
- 12456
数字1が共通している、というのは今さら言うまでもありません。
が、よ〜く見たらもう1つ共通してますね!
数字2です。
というわけで……、
- 緑色枠には数字1と2が必ず入る。
この事実、マスAに直撃します!
解法 Common Peer Elimination が大きな決め手となって……。
このマスA、緑色枠のどのマスともヨコ列またはブロックを共有していますね。
だから、緑色枠に入るであろう5つの数字は、どれもマスAに入れられなくなる。
前図4-1 の話を思い出せば、こういう結論に至るんです。
- マスAには数字1も2も入らない。
ちなみに、マスAには数字3が確定します。
さらに、緑色枠全域で数字3がNGとなり、緑色枠に対する数字の組み合わせは 12456 に決まります。
おぉ!
図2-4 と同様に、緑色枠から組み合わせの選択肢を奪ったぞ!
しかも2つも!
5マスだと、15や16が唯一パターンの合計値。
18はそれにかなり近く、共通数字が複数現れた。
しかも、さらに近い合計値17だと数字1, 2, 3が共通します。
(組み合わせは 12347 と 12356)
多くの数字を枠内に閉じ込めることができる。これは大きな手掛かりとして使えるかもしれませんね。
最後に、数字7, 8, 9を閉じ込めたパターンで解説を終わりにしましょう。
図4-3 の緑色枠。5マスで合計値は33。
唯一パターンである合計値35, 34にかなり近い。
さぁ洗い出し。
- 5マス合計値33、組み合わせは2通り。
- 36789
- 45789
見ての通り、共通の数字は3つ。
というわけで……、
- 緑色枠内に必ず数字7, 8, 9が入る。
緑色枠は数字7〜9をガッチリ抱え込む。
そのおかげで、マスBは数字6しか入らなくなりました。
ついでに、選択肢36789も消滅してイイこと尽くめ😊
更新履歴
- 2025. 3.11.
- 新規公開。