1.2国同盟で合計枠を攻略する
図1-1、赤色と緑色の合計枠を見てみましょう。
それぞれこういう状況です。
- 緑色枠は「2マス・合計3」の唯一パターン。
- 赤色枠は「2マス・合計4」の唯一パターン。
盤面には1マスの合計枠が1つもなく、数字がまったく決まりそうにない。
しかし、こういう状況でも唯一パターンは力を発揮して、赤色枠に数字が確定するんです。
どう確定するんでしょう……?
- マスAに数字1が確定する。
緑色枠は唯一パターンで、数字1, 2が1個ずつ入ることが約束されている。
ということは、緑色枠自身に2国同盟(Naked Pair)が発生したことになる。
よって、緑色枠をまるごと含むヨコ列では、×印のマスに数字1も2も入れられなくなりますね。
その上で赤色枠に目を向けると、バツが1個付いていた!
赤色枠には数字1, 3が1個ずつ入るけれど、数字1の入る場所は1カ所に限定されちゃいましたね。
マスAです。
こういうふうに、同盟を経由して枠から枠へと流れができる。
これが同盟手筋の基本のキです。
もちろん、2国同盟の影響はブロックに及ぶこともあります。
例えば 図1-3。
- 緑色枠は「2マス・合計16」の唯一パターン。
- 赤色枠は「2マス・合計17」の唯一パターン。
ここでも緑色枠から赤色枠へと2国同盟がうまくはたらきます。
さぁ、結論は……?
- マスAに数字9が確定する。
緑色枠は数字7, 9の唯一パターン。
この2マスで2国同盟が発生しています。
だから、緑色枠をまるごと含んでいる右下ブロックでは、×印のマスに7も9も入らない。
赤色枠にバツが1個付きました!
赤色枠には数字8, 9が1個ずつ入るけれど、数字9の入る場所は1カ所だけです。
マスAですね!
図1-2 や 図1-4 の解説でも明らかなように、2マスの唯一パターンはそれ自身が2国同盟(Naked Pair)です。
ということは、サムナンプレは初手から簡単に2国同盟を使えるわけです。
そこがスタンダードナンプレと大きく違うところ!
しかも、製作者にとってもこの手筋は大助かりでして。
唯一パターンは好き勝手な場所に配置できるから、使い勝手がすごくいい!
そんなわけで、サムナンプレの中級問題では同盟はもはや常套手段です。
「2国同盟を使いこなしてからがサムナンプレの本番だ!」
そう言っても過言ではありません。
もし盤面に1マス枠が少ない時、2国同盟を思い出して使ってみてください😄
2.3国同盟で合計枠を攻略する
2国同盟の手筋があるのなら、当然、3国同盟だってある。
このセクションでは3マスの唯一パターンに対する解き方を解説しましょう。
本質的には前セクション1と同じですが、少しだけ異なる場面(図2-5)もあります。
図2-1、緑色枠と赤色枠に注目しましょう。
- 緑色枠は「3マス・合計6」の唯一パターン。
- 赤色枠は「2マス・合計5」である。
この盤面も1マスの合計枠はなく、数字が決まりそうにない。
しかも、今度は赤色枠が唯一パターンではないという!
それでも、緑色枠の性質に気付けば、赤色枠の結果が見えてくるんです。
果たして、その結果とは……?
- マスAに数字4が確定する。
緑色枠は唯一パターン。
数字1〜3が占拠して、3国同盟ができる。
枠内の3マスはタテに並んでいるから、この同盟はタテ列に波及して、マスAに数字1〜3はすべてNGとなる。
一方、赤色枠は合計5。
この2マスは4以下の数字しか受け付けない。
となると、マスAに入る数字はただ1つ。
4ですね😃
この場合も、同盟を経由して枠から枠へと流れができます。
これも同盟手筋のイロハのイですね。
ブロックに波及するケースも解説しましょう!
図2-3、盤面上部の2枠です。
- 緑色枠は「3マス・合計24」の唯一パターン。
- 赤色枠は「3マス・合計23」の唯一パターン。
緑色枠から始まって、赤色枠が1マスだけ埋まります。
その1マスとは……?
- マスAに数字6が確定する。
緑色枠は数字7〜9の3国同盟をなします。
その3マスは同じブロックに属しているから、そのブロックに3国同盟が波及して、マスAに数字7〜9はNGとなる。
一方、赤色枠は唯一パターンであり、その3マスは数字6, 8, 9しか受け付けない。
というわけで、マスAに入る数字は1つしかなくなりました。
6ですね😄
3マス以上の唯一パターンには、ちょいと困ったことが起きちゃいます。
例えば、図2-5 の紫色枠。
- 紫色枠は「3マス合計23」の唯一パターン。
この枠は数字6, 8, 9が占拠することになりますね。
けれど、この3マスは同じ列に属しているわけではないし、同じブロックに属しているわけでもありません。
n国同盟の手筋は一切使えず、この枠からは話は何一つ進みません😅
このように、唯一パターンだからといってすぐに役に立つとは限りません。
ただ、盤面が数字で埋まっていくと、やがて紫色枠が役に立つ可能性は出てきます。
その時は紫色枠に大いに活躍してもらいましょう😊
3.同盟が同盟を組んで攻略する
今までは、単独の唯一パターンが根拠となって話が展開していきました。
今度は、複数の合計枠が力を合わせて局面を進めます!
図3-1 に盤面を用意しました。
このセクションでは、合計枠の合わせ技をこの盤面から2つだけ紹介しましょう。
まずは、右端の合計枠2つ。
こういう状況です。
- 紫色枠は「4マス・合計10」の唯一パターン。
- 赤色枠は「2マス・合計12」である。
- どちらも同じタテ列に属している。
この2枠、別々に考えても展開は見えてこない。
ところが、合成した途端に話がガラッと変わるんです。
- 2枠を合成すると「6マス・合計22」になる。
これは唯一パターンである。
この6マス、すべて同じタテ列に属しています。
ということは、数字123457がこの6マスを占拠して「6国同盟」ができますね!
ただ、紫色枠は数字1〜4が占拠します。
となると、赤色枠を占拠するのは……?
- 赤色枠は数字5と7が占拠する。
赤色枠は唯一パターンではないのに、まるで2国同盟のように振る舞うんです。
そこから緑色枠の数字7が決め手となって……、
- 赤色枠に数字が全確定する。
こうなるわけです。
もう1つ手筋を紹介しましょう!
今度は同じ数字を使う2つの唯一パターンです。
- 緑色枠は2つとも「4マス・合計10」の唯一パターン。
この2枠も別々に考えては突破口が開けない。
ところが、2つ合わさると手掛かりが見えてくるんです。
- 4マスA〜Dはどれも数字1〜4しか入らない。
しかも、この4マスは同じヨコ列に属している。
この事実が赤色枠に直撃します!
4マスA〜Dに数字1〜4の「4国同盟」ができた!
その同盟はヨコ列に波及して、マスPに数字1〜4は一切NGとなりますね。
赤色枠は合計6だから、5以下の数字しか受け付けません。
ところが、マスPに数字1〜4はNGだ。
ということは……、
- マスPには数字5しか入らない。
こうなるわけですね。
もちろん、数字1とともに赤色枠が全確定します。
合計枠達の一部分が集まって、新たなn国同盟を生む。
いやぁ、こういう解き方もあるんですね〜😊
あ、ついでに、こんな解き方もあります。
さっきの4国同盟A〜Dの他に、左端の列には唯一パターンがあります。
- 「4マス・合計29」の唯一パターン。
この枠でも4国同盟ができますね!
この2つの同盟を見ると、交点にあたるマスPに入らない数字は随分と多そうだ。
というか、
- マスPには6以外の数字はまったく入らない!
実戦でこういう解き方はほとんど現れないでしょうけど、思いがけないマスに数字が決まるなんてこともあるんですね💦
サムナンプレを製作するにあたって、合計枠は自由に設定できます。
n国同盟の手筋を仕込むのは割と簡単なんですね。
そのため、製作者はこのセクションのような複雑な手法を盛り込めたりできるんです。
n国同盟に関しては、スタンダードナンプレよりも奥が深い。
まだまだ他にもn国同盟の手筋はあるかもしれません。
更新履歴
- 2024.12.27.
- 新規公開。