【サムナンプレ】枠のないマスに活路あり

 このページの解法は『はみ出た合計枠に活路あり』とは逆の解法と言えますが、本質的な理屈は同じです。
 タテ列・ヨコ列・ブロックには数字1〜9が入り、その合計は45。
 これを手掛かりとして解き進めます。
 (難易度:★★★)

1.枠のない1マス、ブロックで解く

 サムナンプレを解く基本は、唯一パターンに目を向けること。
 ところが、思いもよらないマスに数字が確定しちゃう……。
 そんな意外な展開もあったりする。

図 1-1

 図1-1 を見てみましょう。
 四隅のブロックが合計枠で覆われまくってますが、ほんのちょっと覆いきれていないように見える💦
 ここでは左上ブロックに注目してみます。

  • 左上ブロックは3つの合計枠に覆われている。
  • ただ、全域ではなく1マスだけ覆われていない。
  • どの枠もブロックからはみ出ていない。

 この合計枠達に唯一パターンは1つもありません。
 が、この状況から話が進展します。
 枠から漏れている★マスに数字が確定するんです。

  • ★マスに数字3が確定する。

 なぜ確定するんでしょう?

図 1-2

 図1-2、左上隅の部分図を2つ並べました。
 こ〜んな方法で★マスの数字がわかるんです。

  • 1ブロックの合計から青色8マスの合計を引く。

 1ブロックには数字1〜9が1個ずつ入るから、その合計は簡単に求まる。
 青色8マスの合計は、枠3つの数値を足せば求まる。

  • 1ブロック : 1+2+3+……+9 = 45
  • 青色8マス : 10+15+17 = 42

 あとは、両者の差を計算すればOK!
 45-42=3。
 ★マスに入る数字は3となるわけです。

 ★マスのように、ブロックの一部が合計枠に覆われていない。サムナンプレにはこういう箇所がたまにあります。
 この覆われていない箇所を innie と呼びます。
 『はみ出た合計枠に活路あり』のページでは outie という用語を紹介していますが、それと対になる用語かな。

 ちょいと調べたら、innie には「凹んだヘソ」という意味があるらしい!
 たしかに合計枠の集団は全8マスで、1マス凹んで見えますね。

図 1-3

 図1-1 の盤面、他にも innie が存在します。
 全部で3カ所。

  • さらに数字7, 5, 2も確定する。

 ブロック内の枠を足し算すればマスが埋まる。
 いや〜こういう解き方もあるんだなぁ。

 当ページの解き方は、次の一言に集約されます。
 「innie を探そう!」
 密集している合計枠達を確認し、innie である箇所をとにかく考察するのです。

 次セクション以降も話の本質は同じです。
 innie を念頭に置きつつご覧ください。

2.枠のない1マス、列で解く

 セクション1では、ブロックの場合を解説しました。
 もちろん、列の場合も同じ理屈が使えます。
 このセクションでは、列の場合を解説しましょう。

図 2-1

 図2-1、今度は合計枠がずいぶんとヨコに並んでます。
 が、やはりちょびっと覆い切れてない感が💦
 ここでは上端のヨコ列に注目しましょう。

  • 上端ヨコ列は3つの合計枠に覆われている。
  • ただ、全域ではなく1マスだけ覆われていない。
  • どの枠もヨコ列からはみ出ていない。

 この場合も、同じ理屈で解決できる。
 枠に覆われていない★マスに数字が確定します。

  • ★マスに数字1が確定する。
図 2-2

 図2-2、上端の部分図を2つ並べました。
 今回はこの方法を使いましょう!

  • ヨコ1列の合計から青色8マスの合計を引く。

 ヨコ1列には数字1〜9が1個ずつ入るから、その合計は簡単に求まる。
 青色8マスの合計は、枠3つの数値を足せば求まる。

  • ヨコ1列 : 1+2+3+……+9 = 45
  • 青色8マス : 17+10+17 = 44

 両者の差は 45-44=1。
 というわけで、★マスに数字1が確定しました。

 この★マスのように、列の一部は合計枠に覆われていない。
 この箇所も innie と呼びます。

図 2-3

 図2-1 の盤面、他にも innie が3カ所ありますね!
 同じ理屈を使いましょう!

  • さらに数字6, 4, 8も確定する。

 ここで注意を1つ。
 赤色枠のヨコ列において、確定数字6のマスは innie です。
 合計枠内のマスであっても innie になっている可能性があるので、その点ご注意ください。
 同様に、確定数字4のマスも innie です。

 前セクションと同様、列に対しても innie を探すことが大事です。
 あと1マスでタテ列やヨコ列が覆われることに気付いたら、innie を思い出しましょう!
 すんなりとマスが埋まるかも!

3.列やブロックが複数でもOK

 この解法、1列や1ブロックに留まりません。
 列やブロックが複数であっても、同じ理屈で解けるんです。

図 3-1

 図3-1 の盤面で解説しましょう。
 なんか盤面端がやたら枠枠してますね💦
 ここでは左端2列に注目します。

  • 左端のタテ2列が6つの合計枠に覆われている。
  • ただ、全域ではなく1マスだけ覆われていない。
  • どの枠もタテ2列からはみ出ていない。

 枠に覆われていない★マス、innie です。
 さぁ、そこに入る数字は何でしょうか?

図 3-2

 こういう方法で数字を突き止めてみましょう。

  • 青色+黄色 タテ2列の合計から黄色17マスの合計を引く。

 タテ2列の合計は簡単です。45の2倍ですね。
 黄色17マスの合計は、枠6つの数値を足せばOKです。

  • 青色+黄色 : 45×2 = 90
  • 黄色17マス : 4+23+7+12+12+23 = 81

 両者の差は 90-81=9。
 結論はこうなりました。

  • ★マスに数字9が確定する。
図 3-3

 ブロックの場合もやってみましょう!
 図3-3、右上の2ブロックがギュウギュウ詰め💦

  • 右上の2ブロックが6つの合計枠に覆われている。
  • ただ、全域ではなく1マスだけ覆われていない。
  • どの枠も2ブロックからはみ出ていない。

 innie である★マス、そこに入る数字は何だ……?

図 3-4

 今回はこれで解決!

  • 青色+黄色 2ブロックの合計から黄色17マスの合計を引く。
  • 青色+黄色 : 45×2 = 90
  • 黄色17マス : 17+12+11+10+16+22 = 88

 両者の差は 90-88=2。
 ★マスはこの数字でした!

  • ★マスに数字2が確定する。

 列やブロックが複数あっても、何てことはない!
 同じように innie を探して解きましょう!

 ……ただ、足し算が多くて面倒なのよねぇ😅
 まぁ電卓使っちゃいけないという決まりはないので、堅苦しく考えずに解いちゃってください😄

4.枠のないマスが複数あっても解けることがある

 今までは覆われていないマスは1つだけ。
 つまり、innie は1マスだけでした。
 今度は複数のマスが innie である場合を解説しましょう!

図 4-1

 図4-1、左上ブロック。
 状況はこんな感じです。

  • 左上の1ブロックが3つの合計枠に覆われている。
  • ただ、全域ではなく2マス覆われていない。
  • どの枠もブロックからはみ出ていない。

 2マスA, Bが innie です。
 今回はマスA, Bに数字が確定するかどうかはわかりません。
 まぁ、それでも同じ方法を使ってみましょうか。

図 4-2

 合計枠を足し算してみます。

  • 青色+黄色 1ブロックの合計から黄色7マスの合計を引く。
  • 青色+黄色 : 45
  • 黄色7マス : 8+3+18 = 29

 両者の差は 45-29=16。
 とりあえず、2マスA, Bの合計は16だとわかりました。

 では、合計が16である2つの数字は何と何でしょう?
 答えは簡単、7と9です。
 しかも、その1通りしかありません。
 というわけで、こ〜んなことが言えるんです。

  • 2マスA, Bには数字7, 9を1個ずつ入れるしかない。
図 4-3

 ただ、残念ながら、A, Bどちらのマスにどちらの数字を入れるかは決まりません。
 しかし、マスがヨコに並んでいることに気付けば、この2マスは2国同盟だとわかる!
 というわけで、こうなります。

  • 赤色枠が全確定する。

 本来、innie である2マスA, Bについては 和A+B しかわからないため、AもBも数字は確定しません。
 しかし、和が極端になるほど、可能な数字の組み合わせは減っていきます。
 今回の「合計16」だと、もはやただ1通りなんですね。

 一般的に、innie が唯一パターンである場合は1通りに定まります。
 例えば、3マスの innie が A+B+C=24 の時、数字の組み合わせは7, 8, 9のみになる。
 隠れた唯一パターンが盤面に存在し、それが暗躍する可能性が十分にあるんですね。

5.はみ出し&枠なし、両方あっても解けることがある

 今までは innie のみの解説をしました。
 セクション1では 図1-2 の後にチラッと outie の話をしましたが、当セクションでは両方を含む場合の解き方を解説します。  

図 5-1

 図5-1、右上ブロック。
 はみ出しもあり凹みもあり、単純ではない形をしています。
 状況はこんな感じ。

  • 右上の1ブロックが3つの合計枠に覆われている。
  • ただ、全域ではなく1マス覆われていない。
  • しかも、枠の1つがブロックからはみ出ている。

 マスAは outie、マスBは innie。
 両方とも存在する、何ともややこしい形です。

 実は、この2マスに数字が確定します。

  • マスAに数字9が確定する。
  • マスBに数字1が確定する。

 ……どういう理屈で確定するんでしょう?

図 5-2

 まぁ、とりあえず合計してみましょうか!
 ブロックを緑色に色付けして、マスA+緑色 と マスB+緑色 の2領域の数字をそれぞれ合計してみます。

  • マスA+緑色 = 10+24+19 = 53
  • マスB+緑色 = 45

 ここで、引き算をしてみる。

(マスA+緑色)-(マスB+緑色) = 53-45 = 8

 左辺は 緑色 を足して引いてるから、打ち消し合う。

  • マスA-マスB = 8

 こうなるわけですね。

図 5-3

 ただ、残念ながら、前図5-2 の結果からは「ABの差は8である」ということしか判明しません。
 しかし、マスに入れられる数字は1〜9のみ。
 このことに気が付くと、この2マスが確定するんです。

  • 差が8となる組み合わせはただ1つしかない。
    9-1=8 である。

 マスAは9しかない。
 マスBは1しかない。
 2マスとも数字の選択肢はただ1つだったんですね。

 上記の論法でわかるのは、あくまで「AとBの数字の差」です。
 マスA, Bの数字が確定するわけではありません。
 ただ、差が大きいほど、A, Bに入る数字の範囲は狭くなります。
 そして、差が8の時はただ1つに確定するわけですね。

 この解法を使うと、innie と outie の関係性が見えてくる。
 その関係性が威力を発揮して、そこから奇抜な解き方もできたりします。
 その一例をご紹介。

図 5-4

 図5-4、右下ブロック。
 マスCは outie、マスDは innie です。
 同じように足し算しましょう。

  • マスC+緑色 = 18+10+17 = 45
  • マスD+緑色 = 45

 今度は値が同じ。
 ということは……、

  • マスC-マスD = 0 となる。
    つまり、2マスC, Dに入る数字は同じである。

 おぉ、これは大きな収穫かもしれん!
 あとは、マスCの属するタテ列・マスDの属する合計枠を見れば、何かが見えてきそうだ……!

図 5-5

 まず、マスDに入る数字は1と2しかありません。
 ということは、マスCも1か2に限定されますね。
 ところが、マスCから上にたどると、鎮座している数字は……?

 さぁ、結論が見えた!

  • マスC, Dともに数字2が確定する。

 右上ブロックの数字1。
 右下ブロックの合計枠3。
 まったく無関係に見えるのに、innie と outie が裏で仲を取り持ち、思いがけない結果をもたらしました。

 いやはや、innie と outie のチカラってスゲェな😆
 こんな解き方もあるんだね😆

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