1.ブロックからはみ出た1マスを解く
サムナンプレを解く基本は、唯一パターンに目を向けること。
ところが、思いもよらないマスに数字が確定しちゃう……。
そんな意外な展開もあったりする。
さて、図1-1。
なんか合計枠がやたらとブロックに密集してますね!
ここでは左上ブロックに注目してみます。
- 左上ブロック全域が4つの合計枠に覆われている。
- ただ、合計枠の1つはブロックから1マスはみ出ている。
この合計枠達、唯一パターンは1つもありません。
ところが、この状況から★マスに数字が確定するんです。
- ★マスに数字5が確定する。
なぜでしょう?
それは「合計枠を合計する」という方法があるからなんです。
図1-2、左上隅の部分図を2つ並べました。
★マスの数字、こ〜んな方法で突き止められます。
- 青色10マスの合計から1ブロックの合計を引く。
青色10マスの合計は、枠4つの数値を足せば求まる。
1ブロックには数字1〜9が1個ずつ入るから、その合計は簡単に求まる。
- 青色10マス : 21+9+13+7 = 50
- 1ブロック : 1+2+3+……+9 = 45
あとは、両者の差を計算すればOK!
50-45=5。
★マスに入る数字は5となるわけです。
ブロック全域が合計枠に覆われているが、★マスのように合計枠の一部がブロックの外にはみ出てる。
サムナンプレにはそんな箇所がたまにあります。
このはみ出た箇所を outie と呼びます。
『枠のないマスに活路あり』のページでは innie という用語を紹介していますが、それと対になる用語かな。
ちょいと調べてみたら、outie には「出べそ」という意味があるらしい!
まぁたしかにブロックから出っ張ってますもんね😅
さて。
図1-1 の盤面にはまだまだ outie が存在します。
全部で3カ所。
- さらに数字2, 7, 4も確定する。
唯一パターン云々は関係なく、枠を合計するだけでマスが埋まる。
こういう面白い解き方もあるんですね😃
当ページの解き方は、次の一言に集約されます。
「outie を探そう!」
密集している合計枠達を確認し、outie である箇所をとにかく考察するのです。
次セクション以降も話の本質は同じです。
outie を念頭に置きつつご覧ください。
2.列からはみ出た1マスを解く
セクション1では、ブロックからはみ出た場合を解説しました。
もちろん、列からはみ出た場合も同じ理屈が使えます。
このセクションでは、列の場合を解説しましょう。
さて、図2-1。
今度は合計枠がやたらとヨコに並んでる!
ここでは上端のヨコ列に注目しましょう。
その列の状況は……、
- 上端ヨコ列全域が4つの合計枠に覆われている。
- ただ、合計枠の1つはヨコ列から1マスはみ出ている。
この場合も、同じ理屈で解決できる。
はみ出ている★マスに数字が確定します。
- ★マスに数字6が確定する。
図2-2、上端の部分図を2つ並べました。
今度はこの方法を使いましょう!
- 青色10マスの合計からヨコ1列の合計を引く。
青色10マスの合計は、枠4つの数値を足せば求まる。
ヨコ1列には数字1〜9が1個ずつ入るから、その合計は45。
- 青色10マス : 4+16+23+8 = 51
- ヨコ1列 : 1+2+3+……+9 = 45
両者の差は 51-45=6。
というわけで、★マスには数字6が確定するわけですね。
この★マスのように、合計枠の一部が列からはみ出てる。
この箇所も outie と呼びます。
図2-1 の盤面、他にも outie が3カ所ありますね!
合計枠がヨコ1列を網羅していて outie が生じていることを確認してみてください。
- さらに数字5, 1, 9も確定する。
前セクションと同様、列に対しても outie を探すことが大事です。
タテ列やヨコ列がまるごと合計枠で覆われていることに気付いたら、outie を思い出しましょう!
すんなりとマスが埋まるかもしれません😊
3.列やブロックが複数でもOK
この解法、1列や1ブロックに留まりません。
列やブロックが複数であっても、同じ理屈で解けるんです。
例えば、図3-1。
右端が合計枠で覆われまくってます。
- 右端のタテ2列全域が7つの合計枠に覆われている。
- ただ、合計枠の1つはタテ2列から1マスはみ出ている。
2列からはみ出た★マス、outie です。
さぁ、この★マスにはどんな数字が確定するでしょうか?
今回はこういう方法を使いましょう!
- 青色+黄色 19マスの合計からタテ2列の合計を引く。
青色+黄色 の合計は、枠7つの数値を足せばOK。
タテ2列の合計は、45の2倍です。
- 青色+黄色 : 10+15+17+4+8+15+29 = 98
- タテ2列 : 45×2 = 90
両者の差は 98-90=8。
★マスはこれで決まりです。
- ★マスに数字8が確定する。
ブロックの場合もやってみましょう。
図3-3、左下の3ブロックがギュウギュウ詰め!
- 左下の3ブロック全域が9つの合計枠に覆われている。
- ただ、合計枠の1つは3ブロックから1マスはみ出ている。
さぁ、outie である★マスの数字は如何に……?
今度はこの方法で。
- 青色+黄色 28マスの合計から3ブロックの合計を引く。
- 青色+黄色 : 合計枠9個の総計 = 138
- 3ブロック : 45×3 = 135
両者の差は 138-135=3。
さぁ、結論が出た!
- ★マスに数字3が確定する。
列やブロックが何個あろうとも、恐るることはない。
同じように outie を探せば良いのです!
……ただ、足し算がどうにもこうにも面倒くさい😅
そこが玉にキズだけど、それでも非常に役に立つ解き方です。
4.複数はみ出ても解けることがある
はみ出た合計枠は1つだけ。
はみ出たマスも1つだけ。
今までは、こういう状況を解説しました。
今度は複数はみ出た場合を解説しましょう!
当セクションでは、複数の合計枠がはみ出ている場合を解説します。
1つの合計枠から複数のマスがはみ出ている場合については、次セクション5の考え方でうまくいきます。
図4-1、左上ブロック。
状況はこんな感じです。
- 左上ブロック全域が3つの合計枠に覆われている。
- ただ、2つの合計枠がブロックからはみ出ている。
2マスA, Bが outie です。
はみ出た合計枠が複数あるから、今回はマスA, Bに数字は確定しなさそう。
まぁ、それでも同じ方法を使ってみましょうか。
合計枠を足し算してみます。
- 青色+黄色 11マスの合計から1ブロックの合計を引く。
- 青色+黄色 : 16+25+7 = 48
- 1ブロック : 45
両者の差は 48-45=3。
とりあえず、2マスA, Bの合計は3だとわかりました。
では、合計が3である2つの数字は何と何でしょう?
答えは簡単、1と2です。
しかも、その1通りしかありません。
というわけで、こ〜んなことが言えるんです。
- 2マスA, Bには数字1, 2を1個ずつ入れるしかない。
マスAの選択肢は1か2に絞られた。
果たして、正解は1か? それとも2か?
それは緑色枠が教えてくれます。
- A=1, B=2 が確定する。
本来、はみ出た2マスA, Bについては 和A+B しかわからないため、AもBも数字は確定しません。
しかし、和が極端になるほど、可能な数字の組み合わせは減っていきます。
今回の「合計3」だと、もはやただ1通りなんですね。
ちなみに、「合計17」と極端に大きい場合も同様です。
組み合わせは8と9、たった1通り。
outie が2個の時も、合計枠を足し算してみる価値があるかもしれません。
たとえ数字が確定しなくても、数字の範囲を限定できる。例えば、右下だと a+b=13 なので、「2マスとも数字は4以上」とわかるわけですね。
当セクションの解き方を使う時、はみ出たマスについて忘れてはいけないことがあります。
- 「数字が同じ」という場合もあり得る。
図4-4 右上、同じ手法を使うと2マスA, Bの合計が16になることがわかります。
2マス合計16だから「じゃぁ7と9のペアだな!」と考えがちですが、両方に8が入る可能性もあるんです。
AとBは列もブロックも合計枠も別々ですもんね。
これは本当にうっかりしやすい!
はみ出たマスに対しては、必ずしも唯一パターンを適用できるとは限りません。
マス達の位置関係をしっかり確認して、解き進めましょう😄
5.合計枠を切り離す !?
合計枠のはみ出しを利用したさまざまな手筋を紹介しました。
今度は別の方向からアプローチしてみます。なんと、合計枠にハサミを入れてしまおう!
そんな大胆な手筋です。
図5-1、左下にL字型の合計枠がありますね。
紫色、5マス合計26の枠です。
今回はこの枠に斬られ役を演じてもらいましょう😄
下端のヨコ2列、合計枠で覆われていますね!
今までと同様の手筋を使ってみましょう!
- 紫色+黄色 : 26+15+17+4+20+24 = 106
- ヨコ2列 : 45×2 = 90
106-90=16。
2マスA, Bの合計が求まった!
- A+B=16 である。
この A+B=16、一体何を意味するのか?
L字枠についてこういうことが言えるんです。
- L字枠を「2マス合計16」「3マス合計10」の2枠に分割できる。
図5-2 のようにバッサリ真っ二つ!
26=16+10 として outie を切り離すことができるわけです。
L字枠は分裂した。
では、そのカケラはどうなっているか?
おや?
一方が「2マス合計16」じゃぁないですか!
なんと、唯一パターンができているんです。
その枠で2国同盟が生まれ、それがタテ列に影響する。
そして……、
- 赤色枠が全確定する。
枠を切ったら、別の場所に効果が及んだ。
ハサミ1本でこういう展開が起きたりするわけです。
分裂したミニ合計枠、新たな展開をもたらしてくれました😃
さて、L字枠クンにはもぅひと働きしてもらいましょう。
今度は 図5-4、左端のタテ2列。
また同じ手法が使えますね!
実際に使ってみると、C+D=9だとわかります。
というわけで……、
- 紫色3マス枠を「1マス合計1」「2マス合計9」の2枠に分割できる。
もう一度、ハサミが入る!
L字枠クンが2回も分裂!
1マス枠ができちゃいました。
- その1マス枠に数字1が確定する。
そこから赤色枠も全確定する。
まるで三枚おろしのような枠捌き。
中骨の1マスが見事にはたらきました。
いや〜、L字型の合計枠は二度も役に立ってくれたよ😆
実戦で合計枠を2回続けて切ることは稀ですが、「とりあえず1回切ってみる」という行為に損はありません。
片割れが唯一パターンに変わるだけでも、それはそれで大きな収穫になりますしね😄
更新履歴
- 2025. 1.18.
- 新規公開。