‥‥くそ、いらいらするだけだな。 夜風にでもふかれるか。 天城小次郎 「‥‥。」 車にもたれ掛かりながら、ぼーっとする。 うーむ、この車は処分するべきなのだろうか。 いや、ダメだな。 それはやめよう、俺自身への戒(いまし)めの為にも、だ。 車から視線を逸らすと人混みが目に入ってくる。 この時間だとやはり人が少ない‥‥な。 歩いている連中といえば会社帰りの奴等が、帰路を急いでいるというところか。 ふと夜空を仰(あお)ぐ。 流石(さすが)と言っておこう、俺の城―――探偵事務所の事だぜ―――がある 海岸沿いの倉庫とは雲泥(うんでい)の差だな。 セントラルアベニューの高層建造物群は。 まったく、こんなホテルがあるせいで、星空が拝めないんだな。 って、なに言ってんだ俺は‥‥。 |
あとがき こんにちは、やっと話が動き出す寸前前(?)って所までこぎつけました(こらこら) 小次郎の方も文章増やさないとね(笑) 天城小次郎#01、天城小次郎#02、桐野杏子#01、桐野杏子#02に加筆。 |
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