やっぱりこういう時はこれよね。 『どん!』 杏子 「あっ!」 少年 「あ‥‥ごめんなさい。」 さりげなく少年の前に立ちはだかりぶつかったわ。 少年は背後を気にしている。 杏子 「ねぇ、あそこの男の人って知り合い? もしかしてずーっと、あなたの後を付いてきてるんじゃない?」 耳に顔を寄せて小声で話す。 少年 「!!」 杏子 「少なくとも私は君の手助け‥‥出来ると思うわ。」 少年 「‥‥おばさん誰。」 おばさん? さては私を試してるのね。 杏子、今は怒っちゃダメよ、でも後で覚えてなさいよ。 杏子 「警察関係者よ、今手元に身分証明できるものは持ってないけど。」 真剣なまなざしで見つめる杏子。 顔を背け、歩き出す少年。 少年 「‥‥わかった、信じてみるよ、おばさんを。」 杏子も歩き出す。 杏子 「ありがとう、で、あの人は誰なの?」 少年 「‥‥わからない。わからないんだ、もう何もかもが!!」 杏子 「とりあえず落ち着ける場所へ行かなきゃ‥‥。」 少年 「派出所?」 派出所? 今はもう交番に統一されているはずなのに‥‥ 杏子 「‥‥駄目ね、一般の人が安心するような所でもおかまいなしよ、あの感じじゃ。」 あんな威圧感、まりな先輩と見城先輩以来だわ。 杏子 「とりあえず地上に出なきゃ。」 |
あとがき ‥‥うーん、明らかに小次郎と杏子の文章量のバランスが(笑) まぁ、小次郎の方は孤独だからねぇ‥‥ 天城小次郎#01、天城小次郎#02、桐野杏子#01、桐野杏子#02に加筆。 2000/01/30 加筆 用語集へのリンクを追加。 |
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